出版社内容情報
だれしもが読み終えるのが惜しい気持ちにさせられる――植島啓司氏感嘆!
摂食障害に罹り、心療内科に通う人びとと、懊悩する医師の来し方、行く末。人類の、文明の、宗教の、そして病の起源を辿る思索の旅。現役の心療内科医が描き出す、瞠目の書き下ろし小説。
「心療内科医として精神病院に勤務する医師と二人の女性(由美、理恵)をめぐる長いオデッセイはいよいよクライマックスを迎えようとしている。著者の治療体験、該博な知識、フィールドワークに支えられた本書は、次第に神話的想像力によってシリアの一都市アスカロンの大地母神の神殿にまで大きく展開されたわけだが、ここでみごとな結末に至る。途中に挿入される小谷の幻視というか、妄想というか、聖書の詩篇のようなパートは美しい。だれしもが読み終えるのが惜しい気持ちにさせられるのではないか。」――植島啓司(宗教人類学)
内容説明
摂食障害に罹り、心療内科に通う人びとと、懊悩する医師の来し方、行く末。人類の、文明の、宗教の、そして病の起源を辿る思索の旅。現役の心療内科医が描き出す、瞠目の書き下ろし小説。
著者等紹介
大谷純[オオタニジュン]
1954年鳥取県生まれ。岡山大学医学部卒業。医学博士。内科医として勤務後、東邦大学大森病院心療内科で心身医学を学ぶ。武蔵野中央病院内科医長、同病院にて日本初の「摂食障害病棟」を開設する。その後、横浜相原病院心療内科部長、JICA本部メンタル分野顧問医、人間総合科学大学大学院教授などを経て現在社団大谷医院理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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