徹夜の塊<br> 徹夜の塊〈1〉亡命文学論 (増補改訂版)

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徹夜の塊〈1〉亡命文学論 (増補改訂版)

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  • サイズ 46判/ページ数 507p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861827990
  • NDC分類 980.2
  • Cコード C0098

出版社内容情報

冷戦時代ははるかな過去になり、世界の多極化が昂進するする現在にあって、改めて「亡命」という言葉を通して人間の存在様式の原型をあぶりだす、独創的な世界文学論。
サントリー学芸賞受賞の画期的名著の増補改訂版。

 本書の旧版が出た二〇〇二年は、亡命という切り口で文学論を一冊まとめるということがまだ新奇な感じがしていたころで、幸いそれなりに読者の手ごたえもあったが、それから二十年経ち、「亡命」をめぐる状況じたいも大きく変化してしまった。〔……〕
 こういった現状を踏まえると、いまや亡命者を特別扱いするのではなく、人間の世界的な移動・移住を視野に入れた越境文学論、ディアスポラ論のより大きな枠の中でとらえる必要があるのではないかとも思えてくる。〔……〕しかし時の流れ、世界の変化ともに研究者の考え方も変化するのはいわば当然のことであり、無理に整合性をもたせず、必要最小限の加筆訂正を加えただけでどちらも収録してある。読者には、体系的な論述にもとづいて導き出されるある種のカチッと固定された結論を本書に求めるのではなく、この本の著者の世界文学遍歴と時の流れのなかで常に変化していく流動性を楽しんでいただければ、と願う。――(本書「はじめに」より)

内容説明

冷戦時代ははるかな過去になり、世界の多極化が昂進する現在にあって、改めて「亡命」という言葉を通して人間の存在様式の原型をあぶりだす、独創的な世界文学論。

目次

1 亡命の詩学(流謫の言語―亡命文学の栄光と悲惨;ディアスポラ論 ほか)
2 ナボコフを求めて(ナボコフはどれくらい「ロシアの作家」か?;「ロシア語のデーモン」が「英語の恋人」に出会うとき ほか)
3 越境のさまざまな形(境界を越え、歴史に抗って生きた「ロシアの黒人」―伝記文学と学術研究の化学反応;さまよえるロシア人―バレエ・リュス ほか)
4 境界をめぐって―越え行くものと回帰するもの(二つのマニフェスト;とどまる力と越えて行く流れ―ポスト共産主義時代の民族、亡命、そして文学 ほか)

著者等紹介

沼野充義[ヌマノミツヨシ]
1954年東京生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得退学、ハーヴァード大学スラヴ文学修士。東京大学教授を経て、名古屋外国語大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

風に吹かれて

14
 これまで発表した数々の文章をテーマに即して編集した「徹夜の塊」シリーズの一冊目。本巻のテーマは「亡命文学」。総論的な文章群、そして各論的な文章群で構成。  概ねロシアからの亡命者の文学論。亡命の大きな動きとして、「第一波」はロシア革命直後、「第二派」は第二次世界大戦から終戦時、ドイツ占領地域から、「第三波」は1970~80代初頭、反体制的知識人、「第四波」は1980年代後半から1990年代、ペレストロイカの混乱期、「第五波」は国外に可能性を求めて自由意思により(亡命というより越境)。 → 2025/05/24

Fumitaka

4
恐らく沼野充義先生は日本では唯一の「スラヴ文学者」であり、「アカデミックな論証」(p. 197)と、あえてそれを踏み越えたエッセイ的な部分が混ざる「越境者」の文学論集となっている。リモーノフはロシアの極右の親玉としか知らなかったがアメリカ亡命経験のある元文学者(p. 32)らしいことは知らなかった。沼野先生が訳されているようで目を通しておきたい。スターリンの故郷については『ロシア文学の境界』(p. 485)までは「グルジア」表記が採用されている。2024/04/09

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