西部劇論―その誕生から終焉まで

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西部劇論―その誕生から終焉まで

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  • サイズ A5判/ページ数 512p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784861827242
  • NDC分類 778.253
  • Cコード C0074

出版社内容情報

ハリウッドにおける西部劇の歴史を総覧し、映画にとって、アメリカにとって西部劇とは何だったのかを明らかにする、書下し長篇評論!ジョン・フォードからイーストウッドまで――
ハリウッドにおける西部劇の歴史を総覧し、映画にとって、アメリカにとって西部劇とは何だったのかを明らかにする、圧倒的書き下ろし長篇評論!
西部劇は今、誰も知らなかった新たな相貌を見せる。
図版200点収録! 登場人物1000名以上! 670作品を紹介!

 終わりから見る西部劇。本書はそのようなアナクロニズムによって貫かれている。しかし、思えば西部劇自体がそもそもアナクロニックなものではなかったか。西部劇は西部開拓が終わってから作られ始めたいわば「時代劇」であって、始めからアナクロニックな存在である。また、その作品が作られた時代のイデオロギーが反映されている歴史修正主義的な西部劇も、時代錯誤をむしろ積極的に活用した一例である。(…)
 西部劇にはこのようなアナクロニズムが満ちている。我々が今、西部劇について語る意味があるとしたら、そもそもそのようなアナクロニズムに満ちた西部劇を、現代の視点で見るというアナクロニズムの冪乗を、創造的に働かせることにしかないだろう。そのとき、我々がとうに知っていると思っていた西部劇は、未だ見たことのないものとして新たな相貌を明らかにするだろう。これは、既知のものを未知のものとして奪い返す試みである。「序 西部劇――その既知を未知へ奪い返すために」より

序 西部劇──その既知を未知へ奪い返すために
第一章 初期西部劇──ブロンコ・ビリー/フォード/ウィスター/ハート
第二章 古典的西部劇──ウォーショー/ハサウェイ/フォード
第三章 西部劇を変えた男──ウィリアム・A・ウェルマン
第四章 フィルム・ノワール=西部劇――バザン/バーネット/ウォルシュ/マン/ブッシュ/ヨーダン
第五章 神話と化す西部劇──フォード/レイ
第六章 不透明と透明の葛藤――フォード/ベティカー/ホークス/ケネディ/デイヴス
第七章 西部劇の黄昏──ペキンパー/ペン/アルトマン/ヘルマン
第八章 オルタナティヴ西部劇――ポロンスキー/アルドリッチ/カウフマン/ミリアス/チミノ/ラヴェッチ=フランク/ベントン
第九章 西部劇に引導を渡した男──クリント・イーストウッド
西部劇主要作品解説

吉田広明[ヨシダヒロアキ]
著・文・その他

内容説明

ジョン・フォードからイーストウッドまで―ハリウッドにおける西部劇の歴史を総覧し、映画にとって、アメリカにとって西部劇とは何だったのかを明らかにする、圧倒的書き下ろし長篇評論!西部劇は今、誰も知らなかった新たな相貌を見せる。図版200点収録!登場人物1000名以上!670作品を紹介!

目次

序 西部劇―その既知を未知へ奪い返すために
第1章 初期西部劇―ブロンコ・ビリー/フォード/ウィスター/ハート
第2章 古典的西部劇―ウォーショー/ハサウェイ/フォード
第3章 西部劇を変えた男―ウィリアム・A・ウェルマン
第4章 フィルム・ノワール=西部劇―バザン/バーネット/ウォルシュ/マン/ブッシュ/ヨーダン
第5章 神話と化す西部劇―フォード/レイ
第6章 不透明と透明の葛藤―フォード/ベティカー/ホークス/ケネディ/デイヴス
第7章 西部劇の黄昏―ペキンパー/ペン/アルトマン/ヘルマン
第8章 オルタナティヴ西部劇―ポロンスキー/アルドリッチ/カウフマン/ミリアス/チミノ/ラヴェッチ=フランク/ベントン
第9章 西部劇に引導を渡した男―クリント・イーストウッド

著者等紹介

吉田広明[ヨシダヒロアキ]
1964年生まれ。映画評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

田中峰和

4
表紙の写真は幌馬車のシーンだが、64年生まれの著者には古典作品でしかない。著者が西部劇作品を語れるのは、クリント・イーストウッド。そのイーストウッドが伝統的な西部劇に引導を渡したのも皮肉だ。「アウトロー」や「ペイルライダー」など名作を残してきた人物だが、「許されざる者」が最後の西部劇作品となった。ジーンハックマン演じる保安官が許されざる者かと思っていた思慮の浅さに恥じるしかない。保安官だけでなく、銃を持たない酒場の主人まで殺してしまう主人公。彼が冒頭とラストで墓を掘るシーンこそ、伝統的西部劇の終焉だ。2019/01/19

saladin

3
個人的にはスパゲッティ(マカロニ)・ウェスタンの荒唐無稽で過剰な作品が好みなのだが、本著はハリウッドでの西部劇をメインに扱っている。アメリカのフロンティア精神を反映する西部劇は、元来勧善懲悪のはっきりした”透明な”ジャンルであった。だが、”西部”は先住民の土地の略奪や虐殺、リンチなど、闇の部分を内包する。そしてそれらを可能にした”暴力の象徴”である銃を扱う。これら”不透明な”部分(著者は”ノワール的”とする。レッドパージなどに対する照射としてだ)が、ついには西部劇の衰退を招いたのでは、と解釈したが如何。2019/10/17

numainu

1
評価C2020/10/17

eddiecoyle

1
フォード、イーストウッドはもちろんの事、何よりノワールに侵されていく西部劇の記述が面白い。ノワールを不透明とし、その真逆の透明性の代表格をホークス、その両面を持つ作家としてベティカーのラナウン・サイクルを挙げており、未見の俺としてはDVDを即買いする始末。2019/04/30

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