出版社内容情報
主体の叛乱(68年)から記号の氾濫(ポストモダン)へ。「神」が去ったニヒリズム時代。永劫回帰なシミュラークルの世界で我々は、はたして、いかなる戦略が可能なのか?
仲正昌樹[ナカマサマサキ]
著・文・その他
内容説明
主体の叛乱(68年)から、記号の氾濫(ポストモダン)へ。「神」が去った、ニヒリズム時代。永劫回帰なシミュラークルの世界で、我々は、はたして、いかなる戦略が可能なのか?68年革命以降、思想界を覆った、ポストモダン。20世紀のマルクス主義における疎外論、物象化論、ファンタスマゴリー論から、ベンヤミン、アドルノなどフランクフルト学派第一世代、ドゥルーズやデリダなどポスト構造主義系の思想を結ぶ、記号・言語と(暴)力をめぐる問題系を鮮明にする。
目次
ポストモダン・ニヒリズムとは何か?
第1部(ポストモダン社会における「労働」と「消費」と「記号」;スキゾ・キッズがニートになるまで ほか)
第2部(“暴力=権力”に憑きまとう亡霊の正体?―ベンヤミン=デリダの法哲学とポストモダンの“正義”;複製技術時代における脱物象化の可能性―“ミメーシス”をめぐるベンヤミンとアドルノの差異 ほか)
第3部(マルクス主義とポストモダンの「間」―現代思想における連続/不連続;「労働」という視点からの「理論/現実」 ほか)
第4部(ハーバマスとデリダ―「言語行為」と「エクリチュール」をめぐるモダン/ポストモダンの鬩ぎ合い;「限界の哲学」とは?)
著者等紹介
仲正昌樹[ナカマサマサキ]
1963年広島生まれ。東京大学総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程修了(学術博士)。現在、金沢大学法学類教授。専門は、法哲学、政治思想史、ドイツ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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原玉幸子
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