内容説明
災厄の気配。―鳴り響く早朝のJアラート。力なき笑いに覆われた“戦前”。―に満ちる転換期としての2010年代。『シン・ゴジラ』『君の名は。』『聲の形』『この世界の片隅に』、押井守、宮崎駿、リティ・パン、伊藤計劃、湯川遙菜、安倍晋三、東浩紀、土本典昭…、それらを星座のようにつなぎ合わせたとき、見えてくる未来とは。新たなる時評=批評の形。
目次
1 戦争と虚構―『シン・ゴジラ』『君の名は。』『この世界の片隅に』『ガルム・ウォーズ』(はじめに―来るべき政治=芸術的な批評理論のために;『シン・ゴジラ』―アニメ的でマジカルなファシズムに抗して;『君の名は。』―セカイ系とワカイ系のあいだで ほか)
2 今、絶対平和を問いなおす―敗戦後七〇年のアジア的な日常から
3 ジェノサイドのための映像論・序説―ジェノサイド映画と伊藤計劃(リティ・パン;ジョシュア・オッペンハイマー;伊藤計劃 ほか)
4 東浩紀論―強制収容所とテーマパークのあいだを倫理的に遊び戯れる(批評にとって欲望とは何か―二〇一三年の文化=社会運動;初期批評の諸問題―確率的暴力と新しい「人間」;『存在論的、郵便的』を読みなおす―匿名化という内省 ほか)
5 災厄のための映像論・序説―東日本大震災、あるいは水俣と「甦り」の映画
著者等紹介
杉田俊介[スギタシュンスケ]
1975年、神奈川県生まれ。批評家。法政大学大学院人文科学研究科日本文学専攻修士課程修了。二〇代後半より障害者ヘルパーに従事しながら、執筆活動を行ってきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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