歴史の喩法―ホワイト主要論文集成

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  • サイズ B6判/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861826351
  • NDC分類 201
  • Cコード C0020

出版社内容情報



ヘイドン・ホワイト[ヘイドンホワイト]

上村忠男[ウエムラタダオ]

内容説明

“メタヒストリー”によって歴史学に革命的転換をもたらしたヘイドン・ホワイト―その全体像を理解するための主要論文を一冊に編纂。

目次

第1章 歴史という重荷
第2章 文学的製作物としての歴史的テクスト
第3章 歴史の喩法―『新しい学』の深層構造
第4章 現実を表象するにあたっての物語性の価値
第5章 歴史的解釈の政治―ディシプリンと脱崇高化
第6章 歴史のプロット化と歴史的表象における真実の問題
第7章 アウエルバッハの文学史―比喩的因果関係とモダニズム的歴史主義

著者等紹介

ホワイト,ヘイドン[ホワイト,ヘイドン] [White,Hayden]
1928年生まれ。米国の歴史家・批評家。『メタヒストリー―十九世紀ヨーロッパの歴史的想像力』(1973年)によって、世界の歴史学界に衝撃を与えたことで知られる。ロチェスター大学、カリフォルニア大学ロスアンジェルス校の歴史学部で教鞭を執り、1973年、同校の人文学センター長に就任。1976年、ウェズレアン大学で歴史・文学教授を務めたのち、1978年、カリフォルニア大学サンタ・クルーズ校人文科学部に新設された「意識の歴史(History of Consciousness)」コースの教授に就任。現在カリフォルニア大学サンタ・クルーズ校名誉教授

上村忠男[ウエムラタダオ]
1941年生まれ。東京外国語大学名誉教授。専門は学問論・思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

6
歴史学は、唯一の事実を独占するために、その語法から変化を記述する物語的喩法を排除するディシプリンを自らに課した。が、ファシズムが歴史を神話的なフィクションにまで拡張したとき、歴史学のディシプリンと真理の権力が露わになった。本書は、歴史学成立以前、事実とフィクションを同時に保持する18世紀までの年代記に注目し、歴史がファシズムに組み込まれる可能性を歴史文における修辞とその物語(ナラティブ)において検討する。物議をかもしたアウシュヴィッツに関する論文では、唯一の事実を主張する歴史の語りの困難が暴き出される。2020/04/05

路雨

0
「歴史は〔…〕どのような種類の出来事がその主題をなすのかについての合意といったようなものは存在しない。〔…〕このことは、歴史家が彼のデータに意味を付与し、見慣れないものを馴染みのあるものにし、謎めいた過去を理解しうるものにするためにもっている唯一の道具は比喩的な言語のテクニックである、〔…〕あらゆる歴史的ナラティヴは〔…〕純粋に言語による製作物であるとみなされた場合には、それらがそこに投げ入れられている比喩的な言述の様態によって特徴づけることができるということを意味している。」2024/12/21

0
第3章 歴史の喩法 だけ読んだ。2018/06/28

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