内容説明
これまで日本人が漠然と持ってきた「イスラーム法」のイメージを脱構築。ムスリムの生き方を規定しているイスラームの教え、「真のイスラーム法」と言うべきものとは何か?その最低限の基本と要諦を、日本では数少ないイスラーム法学の修学免状取得者であり、イスラーム法学の第1人者である著者が教える。
目次
「イスラーム法」などというものは存在しない
第1部 イスラーム法の基礎(イスラーム法とは何か―これだけは知っておこう、基本的なこと;オリエンタリストのイスラーム法研究の問題点―私たちの「考える枠組み」を考えなおす;解釈学としてのイスラーム法学―「法」のみを切り取って理解はできない)
第2部 イスラーム神学と法学の交差(言葉として顕現する神―誰に「責任」を負うのか?;理性と啓示の虚偽問題を超えて―理性による善・悪(利害)の判断
イスラーム法の非霊的権威―もしくは、イスラーム法の「非」宗教的性格)
第3部 イスラーム法学の要諦(現世と来世を貫く法―あの世が組み込まれた構造;イスラーム法の主体―誰が法を守り、誰が裁き、誰が裁かれるのか?;イスラーム法の要としてのカリフ―法と法“外”の問題)
「時間のなかを生きる」人間がなすべきこと
著者等紹介
中田考[ナカタコウ]
1960年生まれ。イスラム法学者。同志社大学客員教授。一神教学際研究センター客員フェロー。1983年、イスラーム入信。ムスリム名は「ハサン」。東京大学文学部イスラム学科の一期生。東大大学院人文科学研究科修士課程修了。カイロ大学大学院哲学科博士課程修了(哲学博士)。クルアーン釈義免状取得、ハナフィー派法学修学免状取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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