内容説明
『徒然草』を論じた最初期のデビュー作を基点に馬琴・南北・篤胤などの古典を鮮やかに読み解く三十余年の批評活動の原点をなす彫心の論考。
目次
東下りのゆくえ―『伊勢物語』
異様なるものをめぐって―『徒然草』
物語の叛乱―上田秋成
戯作のユートピア―江戸作者の“言葉”
「世界」の構造―鶴屋南北
黄表紙王国の崩壊―恋川春町その他
遊ぶ京伝―山東京伝
美少年と悪少年―曲亭馬琴『近世説美少年録』
異類と異界の物語―曲亭馬琴『南総里見八犬伝』
馬琴の島―曲亭馬琴『椿説弓張月』
浮世の三馬―式亭三馬
歩く一九―十返舎一九
悪女のドラマツルギー―鶴屋南北
蝶恋花の物語―為永春水
江戸の言霊―平田篤胤その他
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