出版社内容情報
ワイン界の内幕を鋭くえぐった映画『モンダヴィーノ』の監督として知られる著者が、ワインの味、価格、価値について語りつくす。
内容説明
本書は、映画『モンドヴィーノ』によって、世界のワイン業界の内幕を暴き大論争を巻き起こした著者が、次に“本当に美味しいワインとは何か?”をめぐって、さらなる取材をつづけ、再び論争を巻き起こしている話題の書である。著者は、ブルゴーニュの名醸造家たち(クリストフ・ルーミエ、ドミニク・ラフォン、ジャン=マルク・ルーロ…)と本音で語らい、アラン・デュカス・グループを仕切る凄腕ソムリエと対決し、スペイン・ワイン革命の象徴的人物と論争し、アラン・サンドランに突撃取材し、ワイン業界人たちと目隠し試飲会を開く…。その結果は?
目次
本当に美味しいワインとは何か?―ワインの真実と嗜好の自由
第1部 カヴィストたちの物語―ワインを売る人々/買う人々
第2部 先鋭的レストランにおけるワイン
第3部 パリの“ワイン世界”の人々
第4部 ブルゴーニュにて―テロワールの造り手たちの真実
第5部 パリのワイン業界人との対決
第6部 スペインのワイン革命―「本物」とは何か?
第7部 テロワールの旅の最後
日本語版解説 テロワールのワインは、人にテロワールを与える
著者等紹介
ノシター,ジョナサン[ノシター,ジョナサン] [Nossiter,Jonathan]
映画監督でありソムリエ。1961年、ワシントンDC生まれ。少年時代は、ヨーロッパや米国、アジアなど、新聞社の海外特派員だった父の赴任先を転々として育つ。ニューヨークやロンドンの一流レストランでのソムリエ経験があり、ニューヨークの人気店“バルタザール”のワインリストの作成を行なった。ワイン雑誌にも記事を執筆している。映画監督としては、『SUNDAY』(1997年)で、サンダンス映画祭とドーヴィル映画祭でグランプリを受賞、シャーロット・ランプリング主演の映画『サインズ&ワンダーズ』(2000年、ベルリン映画祭出品)など経て、2004年に発表した『モンダヴィーノ』は世界的な話題をさらった
加藤雅郁[カトウマサフミ]
1959年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科フランス文学専攻博士課程修了。早稲田大学文学部ほかで講師を務めた。1999年に、学生たちともに「ブドウ収穫隊」を結成し、以降十数年間にわたって、「隊長」として日本から延べ500名以上を引率し、フランス各地の醸造所をめぐった。2012年11月2日死去、享年53(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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