出版社内容情報
『人間の条件』の英語版原典とアーレント自身によるドイツ語訳を比較対照し、「労働/仕事/活動」などの主要概念を丁寧に解説。
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- 評価
まさのり君の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
にいたけ
47
課題本「人間の条件」を読むための副読本として。この本でも難解であるがこの本のおかげで「人間の条件」の形が見えてきたのも事実。言葉の使い方からの解説はありがたいが厳密すぎてかえってわかりにくい。講義内容をそのまま本にしたような、一緒に少しづつ読んでいるような感じにしたかったのだと、その意図はわかるがまとめ解説があってから細部解説でも良かったんじゃないかと思う。読解力ないものの言い訳ですが😭2023/02/05
Ex libris 毒餃子
4
ちくま学芸文庫で『人間の条件』を若い頃に読んで、少し歳をとってから再読した本の副読本。入門にしては詳細だが精読するには最適な内容。ドイツ語版を経由するとやはり分かりやすい。2015/06/07
Sakana
3
とても役に立った。2015/02/08
くれは
2
これまで、哲学には他者がいない気がする(https://bookmeter.com/reviews/46490983 )とか、哲学はなぜ疑うばかりなんだろう(https://bookmeter.com/reviews/91244478 )とか、ハイデガーの言いたいことは「人間の本質はセンスオブワンダーだ」ということなのでは(https://bookmeter.com/reviews/100329731 )、とか勝手なこと書いてきたけど、ぜんぶアーレントが『人間の条件』で言ってた・・・。2021/12/24
マウンテンゴリラ
2
原著(もちろん日本語訳本)を読む前の予習程度にと思って読み始めたが、終盤になるまで、アーレントの原著および本書による解説の意図が正直分かりにくかった。もちろん、私自身の力不足によるものだが、労働<仕事<活動として、人間の価値を序列化することが単純すぎる私の読み方のせいなのか、また、それが本書の主旨であるとして、それにどれ程の深い意味が込められているのか、といった基本的なところで戸惑ってしまった。本書がタイトル通り入門書であるなら、私は、入門書の入門段階で躓いてしまったということになるかもしれない。→(2)2015/10/07