カント『判断力批判』研究―超感性的なもの、認識一般、根拠

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 218,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861824708
  • NDC分類 134.2
  • Cコード C0010

内容説明

1790年に、刊行されて以降、思想・芸術そのものに重大な“霊感”を与え続けているまさに一つの哲学史的転換点。カント『判断力批判』。本書は、成立過程に新たな光を当てた日本のカント研究を世界レベルに上げる最新研究精華!

目次

第1章 「超感性的なもの」
第2章 完全性と合目的性
第3章 「趣味の批判」と「認識一般」
第4章 「理性の仮説的使用」と「反省的判断力」
第5章 「趣味のアンチノミー」と「超感性的なもの」
第6章 目的論的判断力の弁証論と「超感性的なもの」
結論
資料

著者等紹介

浜野喬士[ハマノタカシ]
1977年茨城県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科人文科学専攻哲学コース博士後期課程単位取得退学。早稲田大学文化構想学部現代人間論系助教、早稲田大学総合人文科学研究センター研究員、日本映画大学非常勤講師。博士(文学、早稲田大学)。専門は哲学(ドイツ近現代)、環境思想、人間・動物関係論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

またの名

9
あの極小でかすれた岩波文庫を忠実に再現したとしか思えない目次フォントの、無駄な遊び心が愉快。自然の合目的性を、偶然性に送付する観念論であれ宿命性に還元する観念論であれ生き生きした物質と解釈する物活論であれ超越的神に帰す有神論であれ「どの体系も言い張ってることを実行できていないKeines der obigen Systeme leistet das, was es vorgibt」と断じる題が73節に付いたりしてるカント本人の文章を読んでないと、あえて超感性的なものを取り上げる狙いが解らない専門的な議論。2015/09/13

ハンギ

0
カントは面倒くさそう、という感想が一番先に来たけど、判断力批判という、カントの一番最後に出てくる批判書の幾つかの用語を取り上げ、カントは自然というものといかに立ち向かったか、またはそれを乗り越えようとしたかの試みの一端を明らかにしてくれた気がする。生成史的にレフレクチオンというメモ書き?みたいなものを逐次参照しつつ、議論をするのはすごい作業だと思った。カントは自然を生きたものとして認識していた、というのは著者の意見だけど、あまりよくわからなかった。生気論的目的論と繋がるのでしょうか。あともう一回読みたい。2014/03/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7986313
  • ご注意事項