内容説明
戦況の推移によってめまぐるしく変転する故国の運命、最愛の妻の病と死、学問的野心と溢れ出る創作意欲、性的生活の懊悩―。第二次世界大戦という激動の時期に、歴史の大波に翻弄された東欧の小国ルーマニア、その不世出の一知識人が残した、精神と情念の彷徨の記録。
目次
ポルトガル日記(1941年;1942年;1943年;1944年;1945年)
補遺
著者等紹介
エリアーデ,ミルチャ[エリアーデ,ミルチャ] [Eliade,Mircea]
1907‐1986。陸軍将校の次男としてブカレストに生まれる。高等中学生時代から幻想小説の執筆に手を染め、早熟の才を発揮。ブカレスト大学卒業後の1928年、インドに渡り、ヨーガやタントラの修行を行なう。帰国後は宗教学者として画期的な論考を次々と発表する一方で、処女作『マイトレイ』の成功により小説家としても活躍。第二次世界大戦終結後、パリへ亡命、以後、終生故国へ戻ることはなかったが、亡命生活の中でもルーマニア語で小説を書き続け、晩年に至るまで、宗教学者・小説家双方の仕事を精力的に続けた
奥山倫明[オクヤマミチアキ]
1963年北海道生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科修了。博士(文学)。エモリー大学、プリンストン大学客員研究員を経て、南山大学教授、南山宗教文化研究所所長
木下登[キノシタノボル]
1948年愛知県生まれ。サラマンカ・カトリック大学大学院哲文学研究科博士課程修了。哲文学博士。スペイン哲学専攻。現在、南山大学教授
宮下克子[ミヤシタカツコ]
南山大学外国語学部卒、京都外国語大学大学院外国語学研究科修了。スペイン政府給費留学生を経て、南山大学等講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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