内容説明
われわれは映画に、映画はわれわれに、何をできるのか―。グローバリズムの中、越境し変容するアジア各国と日本の映画。「今、アジア映画を見ること」の意味を問いながら、歴史/政治/社会状況を読み解きつつ、映画/映像の可能性を探り、批評の文脈を刷新する。地図上の“世界”とわれわれの生きる現実な“世界”を、14の論考と7つの対談・座談で切り取る、画期的評論集!
目次
第1部 映画/アジア(日本←→アジア映画;ジャンル×アジア映画;複数のアジア、それぞれの映画)
第2部 3・11以後の映画の視座
第3部 アジア/世界(東風をいかに受け止めるか―ヨーロッパ映画にとってのアジア、そしてアジア映画;「アジアを超えたいアジア」の行方;私のアジア映画、四〇年―香港、韓国、中国まで;エドワード・ヤン/チェーホフ―「現代」を描き出すドラマトゥルギーの「古典性」について;ポップ、ネットワーク、亡霊―現代アジア映画の文化資本と想像力)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よしだ まさし
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夏目深雪・石坂健治・野崎歓編『アジア映画で〈世界〉を見る 越境する映画、グローバルな文化』作品社を読了。 アジア映画が好きで、とりわけここ数年はフィリピン映画をメインに観ていたりするのだけれど、フィリピン映画に関して日本語で読める文献というものがほとんどない。ネットで検索をしても、自分の知りたいような情報を日本語で提供してくれているようなサイトはまったくといっていいほどない。 そこで、「キドラット・タヒミックとフィリピン・インディーズ」という石坂健治×金子遊の対談が収録されている本書を手に取ったわけ2015/06/26
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