内容説明
欧州に広がる“脱成長”型ライフスタイル、中南米、インド、アフリカの農民・先住民による自律自治運動…グローバル経済に抗し、“真の豊かさ”を求める社会が今、世界に広がっている。“脱成長”の提唱者ラトゥーシュによる“経済成長なき社会発展”の方法と実践。
目次
もう一つの道、もう一つの声―アメリカ大陸の先住民たちの目覚めに学ぶ
第1部 「際限なき経済成長」という隘路からの脱出(生産力至上主義がもたらすカタストロフ;経済発展パラダイムを克服した社会の生活は、どのようなものか?)
第2部 “幸せ”と“経済学”―“経済”からの脱却をめざして(「贈与」の精神と「幸せの経済学」;“脱成長”思想の先駆者たち―イリイチ、デュピュイ ほか)
第3部 新たな社会変革への複数の道、複数の声(科学技術・経済発展と“自律社会”―カストリアディスの思想;地中海的ユートピアと“脱成長”)
第4部 “脱成長”は、世界を変えられるか?(“脱成長”は危機を解決するか?;“脱成長”の道)
日本語版付録 “脱成長”の美学
著者等紹介
ラトゥーシュ,セルジュ[ラトゥーシュ,セルジュ] [Latouche,Serge]
1940年生まれ。フランスを代表する経済哲学者・思想家。パリ南大学(オルセー)名誉教授
中野佳裕[ナカノヨシヒロ]
1977年、山口県生まれ。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業、英エセックス大学政治学部イデオロギーと言説分析修士課程修了、英サセックス大学社会科学とカルチュラル・スタディーズ研究科開発学博士課程修了。開発学博士(DPhil in Development Studies)。専攻:国際開発論、平和学、社会政治哲学。現在:国際基督教大学社会科学研究所助手・研究員。フランス国連経済社会理事会諮問機関NGO・PEKEA会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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