巣窟の祭典

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  • サイズ B6判/ページ数 260p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861824289
  • NDC分類 963
  • Cコード C0097

内容説明

麻薬密売組織の“宮殿”で暮らす少年の一人語りでメキシコ社会の暗部を軽妙に描いた、ガーディアン賞新人賞候補のデビュー作『巣窟の祭典』と、続く最新の第二作『フツーの町で暮らしていたら』を併録。

著者等紹介

ビジャロボス,フアン・パブロ[ビジャロボス,フアンパブロ] [Villalobos,Juan Pablo]
1973年、メキシコのグアダラハラ市に生まれる。大学ではマーケティングとスペイン文学を専攻。数多くの市場調査を手掛けた後、紀行文や文学批評、映画批評などを発表した。EUがラテンアメリカに特化して設けた「アルバン・プログラム」の奨学金を得て、スペインに留学。バルセローナで作家活動と電気関連の会社勤務を両立させていたが、2011年8月からはブラジル在住。小説第1作目の「巣窟の祭典」は2011年にスペインで出版され、その後10カ国で7言語に翻訳された。そのうち英語訳は、イギリスのガーディアン賞2011年の新人作家部門にノミネートされた

難波幸子[ナンバサチコ]
1967年、大阪府生まれ。関西外国語大学外国語学部スペイン語学科卒業。メキシコ国グアダラハラ自治大学大学院卒業、プロジェクト評価修士号取得。貿易会社勤務、図書館司書などを経て、国際協力機構(JICA)から派遣された中米ホンジュラスで3年間、青年海外協力隊の現地調整業務に従事。現在は貿易の仕事に従事しながら、英語・スペイン語の産業翻訳や地域の学校でスペイン語圏の児童、保護者の通訳等を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

68
メキシコの新鋭作家が描く2編の物語。ユーモラスとカオスな異なる作風の作品ですが、共通しているのは、少年の目を通してメキシコの社会情勢が描かれているということでしょう。ドラッグ、暴力、格差社会であることが普通になっている世界で生きていることが力強く伝わってきて恐れすら感じます。圧倒と動揺の感情が沸き上がりました。2018/01/15

ヘラジカ

15
メキシコの麻薬密売組織の根城で暮らす少年の物語。解説によると、作者は最初から犯罪組織を舞台にしようと考えていたわけではなかったそうな。その為か露骨な犯罪描写やドラッグへの言及などは一切ない。日々の過ごし方、趣味や興味のあるもの、ちょっとした旅行など、むしろその方面とは遠く離れた、少年の安穏とした日常が淡々と描かれている。しかし、だからといって主題性が損なわれていたり、お子様の与太話に終始しているかというと、全くもってそんなことはない。そこがこの本の凄いところ。少年が送るユーモラスで風変わりな生活の隙間・片2013/10/20

鷹図

12
メキシコの麻薬王一家の物語、という筋立てが、ヒエロニムス・ボスの不穏な装丁と相俟って、南米特有の凄惨な乱痴気騒ぎを予感させるも、そんな小説では全然なかった(笑)。表題作は子どもの一人語りで進むのだけど、私はこの手の語り口がどうにも好きじゃない。それは子ども店長や芦田愛菜ちゃんを目にする度に抱く、あの仄かなイライラと関係あるのかないのか、まぁそれは置いといて、 ルイ16世とギロチンにまつわる逸話が、コビトカバに転移するグロテスクなユーモアとかは本当に大好き。喩えるなら、笑える軽めの『悪童日記』か。読むべし。2013/03/24

sabosashi

9
スペイン語版での二冊をまとめた独自エディションという触れ込み。 わたしはいわゆるラテンアメリカ文学ブームに毒されていて、著名な作家にどうしても惹きつけられてしまって評価の定まらない若手には手が伸びにくい。たしかにどんな著名作家も新人さんの時代があったわけだが。今回は、たまたま若手の作品を読むことになった。 『巣窟の祭典』は、いまはよく物語られるナルコ物作品。ただし語り手に工夫があって、子どもの視点からすべてが再解釈されていき、それによってひとつのヴィジョンが描きこまれる。  2015/03/12

ハルト

8
麻薬密売組織の〈宮殿〉で暮らす少年の一人語り、というのを知らないで読むと不思議な幻想感。メキシコの暗部を少年の目線から描いてあり、悲愴さなく、登場人物たちが飄々とクレイジーで、いきなりコビトカバを買いにいっちゃったりする意味不明ないびつさは、現実と解離したほんとは残酷なおとぎ話の世界に迷いこんだかのようでした。「フツーの町で〜」は、貧乏暮らしな下町ノリで、「残念な日々」のような感じで楽しい。宇宙人にニセ双子誘拐にと、つらさを明るさに変えて笑いにしてしまえる、そんなあけっぴろげだからこそなパワーが好きでした2013/04/24

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