内容説明
今や、我々の人生は、借金漬けにされ、銀行に管理されている。「どうして、そうなったのか?」を丁寧に解説、“今までとは違う”金融政策の選択肢を具体的に提示する。
目次
第1章 お金の世界史―現金の起源
第2章 増殖するお金
第3章 実に、多種多様な銀行
第4章 資本金カジノ―ヘッジファンド・デリバティブ・政府系ファンド
第5章 為替の世界―お金とどうつきあうのか?
第6章 醜い姉妹―IMFと世界銀行
第7章 経済破綻―なぜ、金融メルトダウンはおきるのか?
第8章 99%を生まないための新たなスタート
著者等紹介
ストーカー,ピーター[ストーカー,ピーター][Stalker,Peter]
1944年、アイルランド・ベルファスト市生まれ。1968年、オクスフォード大学卒。オクスファム(世界でも最大規模のNPO)、BBCなどに勤務の後、開発問題に関する幅広い執筆活動に携わり、また国連コンサルタントとしても国連諸機関のさまざまな報告書および出版物を編集・執筆するジャーナリスト。また複数の国連機関の顧問をも務める。貧困や不平等問題にかんする雑誌『ニュー・インターナショナリスト』の元共同編集者であり、また1990年代にニューヨークで作成された、国連開発計画による「人間開発報告書」の初期発行分において編集者を務めた
北村京子[キタムラキョウコ]
ロンドン留学後、会社員を経て翻訳者に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
エドバーグ
5
金融とは何かに始まり、その発生と歴史、リーマンショックの原因とその仕組みを簡潔にまとまった入門書でした。CDS、CDOなど、さっぱりわからなかったが、ある程度理解できた。日本の銀行、証券会社、保険会社が欧米より利益を出せないのは、むべなるかな。しかし、実は健全経営という観点からでは、良いことではないかと思い至った次第です。2019/02/10
takao
2
ふむ2022/12/26
Quantum
2
骨子さえわかればと、ほとんど走り読み。理論的に精緻なバックグラウンドがあることはわかった。並行して読んでいる、伝説のFRB議長ボルカーや欧州中央銀行の金融政策と内容符合する。銀行による信用創造の独占をどう倫理による従わせるか。最近の仮想通貨の議論も改めて見直したい。2015/01/19
Norihumi Yahata
2
金融の面白さを知った。 不安定時代の灯台ぐらいに考えておく。2014/12/01
れむ
2
タイトル見て扇動的な本かなと思ったら違いました。2010年ぐらいまでに起きた大きい金融危機について、市場での取引の仕組みとか詳しくわかりやすく解説して、その後に金融危機について説明してる。経済学なんてわからなくても内容が分かるぐらいにはきちんと解説してる。まぁ、その程度の内容と言われてしまえばそうなんだけど。でも良い本ですよ。2014/09/12
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