内容説明
歴史を忘れ、精神を喪失した混迷の現代に、近代日本の基盤を形成した「歴史精神」の再生を提起する警醒の提言。
目次
まえがき―明治の精神は、ざらざらしている
序章 悲劇への感受性を喪失した日本人
第1章 神なきピューリタニズムに貫かれて―日露戦争と乃木大将
第2章 人間を突き動かす形而上学―水戸学と『夜明け前』
第3章 薄っぺらな感覚の時代―白樺派の大正
第4章 血肉化しない思想の時代―モダニズムの昭和
第5章 戦前を上手に思い出せ―偉大なる敗北
あとがき―歴史の精神と精神史
著者等紹介
桶谷秀昭[オケタニヒデアキ]
1932年、東京生まれ。一橋大学社会学部卒。文藝評論家
新保祐司[シンポユウジ]
1953年、仙台市生まれ。東京大学仏文科卒。都留文科大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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