内容説明
女人こそ法だ。雪舟の花鳥は法(永遠・涅槃)の菩薩だ。娘を誘拐されながら、山里の女人幻想に執着し、ひたすら新しい故郷造成を目指す異端の美術史学者と心の相姦関係を育む「幸福な嫁」。京都と伝説の山の都を望む信濃路を舞台に、情緒への執心に生きる男女が彩なす物語絵巻の濃艶な色模様。
著者等紹介
吉野光[ヨシノヒカル]
1938年、長野県生まれ。東京大学文学部美術史学科卒業。東京国立博物館勤務。佛教大学教授を経て、現在、作家。美術史家。『撃壌歌』(河出書房新社)により第二十八回文藝賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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