内容説明
七十歳の独居老人が、ある日偶然に一人の奇妙な男と出会う。無為で退屈な時間がその瞬間から思わぬ方向へ流れ始める。プロ野球選手だった頃の記憶が暮れ方の人生に陽光のように差し込むかと思うと、また淡い悲哀の風が通り過ぎていく。ユーモアのなかに巧みにペーソスを盛り、俗のうちに純粋さを浮立たせ、湘南を舞台に展開する。
著者等紹介
小川征也[オガワセイヤ]
昭和15年、京都市に生まれる。昭和38年、一橋大学法学部卒業。昭和39~42年、衆議院議員秘書を務める。昭和43年、司法試験合格。昭和46~平成19年、弁護士業務に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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