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出版社内容情報
月刊フラワーズの新鋭、待望の初コミックス
スカートの中には秘密が隠れている―――
デザイナーの母から、女の子のスカートがふくらんでいる理由を聞いた僕。
その不思議に魅せられて…!?
表題作「いちばんいいスカート」ほか6編を収録。
ちょっと不思議で、ちょっと変。だけど心がほっこりする、珠玉の短編集。
「みづくろい」
服は、人生の大事な一部。
「同居もん」
一人暮らしの私の部屋に現れた透明人間は…?
「おこったちゃん」
おこったちゃんは、おこたです。いつもおこってます。
「空に落ちる」
"あの世"って、どの世?
「みんなの、大きなかわいい子」
僕のお母さんは、町の真ん中に立つ大きなモミの木で…
「よいお菓子 わるいお菓子」
"好き"と"きらいじゃない"って、けっこう違う。
【編集担当からのおすすめ情報】
第66回小学館新人コミック大賞で佳作を受賞し、その才能に審査員が大絶賛を送った新鋭・谷和野(たにかずの)。
受賞デビュー作「よいお菓子 わるいお菓子」を含め、
月刊フラワーズ本誌でも大反響を呼んだよみきりを集めました。
"谷ワールド"と呼ばれる独特の感性は、漫画界への新しい才能の訪れを予感させます。
ちょっと不思議でくせになる谷ワールド、どうぞお楽しみください。
谷 和野[タニ カズノ]
著・文・その他
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダリヤ
44
ひとつひとつのだいざいがおもしろく、あっというまにひきこまれた。せつなく、でもやさしくこころをあたためてくれるものがたりはどれもこころにのこるけれどおきにいりは、みづくろい・同居もん・よいお菓子わるいお菓子。喪服をえらぶとき、わたしも無難なものをえらんでいた。もしかしたら、本書で指摘されるように、「気持ちをより落ち込ませるもの」をえらんでいたかもしれない。ふだんきるものより、しっかりみてたしかめてよういをしたいとおもった。2015/01/18
どんぶり
36
表紙の雰囲気に惹かれて購入。なんというかイカした短編集。フラワーコミックス(大人版)みたいな感じ(笑)作者さん初の漫画らしいのですが、小粋なネタ、独特の感性が素敵に表現されてたと思います。コタツやツリーが擬人化して意思持っちゃってますからね。動くことはないけどきちんとモノを考え、楽しんだり悲しんだりしている。なんか素敵です。印象的だったのは、足首だけが同居している謎の人?幽霊?との不思議な関係を描いた物語と、最後の三つ編ちゃんの話です。作者さんなりの考えがきちんと話に盛り込まれていて好印象でした。2014/03/15
ぐっち
33
雰囲気のある短編集。「みづくろい」「空に落ちる」「よいお菓子わるいお菓子」などまじめな女の子たちのひっかかっていることを細やかに描きだしていて、新鮮です。私的には「おこったちゃん」「大きなかわいい子」の擬人化物がかわいくて好き。これで初コミックス??これからが楽しみな作家さんです。2014/03/22
天の川
28
読み友さんの感想に惹かれて、手に取ったこの本、凄いわぁ~。どの短編も面白い!「よいお菓子 悪いお菓子」は大島弓子を彷彿とさせ、「空に落ちる」は庄司創をちょっと思い出した。九井諒子も感じたし…って言っても谷さんの作品!こたつを擬人化した「おこったちゃん」や木を擬人化した「みんなの大きなかわいい子」に心が温まり、「いちばんいいスカート」の太一君のスカートの中の感想もなかなかに♪初コミックスだとか…この完成度の高さに、追っかけ決定です!2015/10/14
gelatin
24
★★★(★) デビュー作にしてはなかなか。絵柄やコマ割りがまだこなれていないけれど、生き物や生活の「パーツ」を擬人化してクローズアップする感覚が面白い。禍福が複雑に折り畳まれてさらさらと重なるような。「よいお菓子 わるいお菓子」は、往年の大島弓子や萩尾望都の匂いがする。いずれ長編を描いて大化けするんじゃないかしら。2014/03/31