内容説明
ある夏の始め、小さな路地で小女が出会った、心を揺らす出来事。わが子の変化に戸惑いながらも、娘を見守る母親の愛に満ちた視線。
著者等紹介
高見沢草介[タカミサワソウスケ]
神奈川県生まれ。慶応義塾大学医学部卒。医学博士
福井良佑[フクイリョウユウ]
東京都生まれ。東京芸術大学大学院修了。洋画家・水彩画家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Romi@いつも心に太陽を!
11
たった46Pに少女の成長、死の気配、娘を見守る母の想いが詰まっていた。下町情緒あふれる賑わいの希望小路の一角に、ひっそりと佇む一軒の豆屋さんと店主のおばあさん。なぜ少女はそこに目を奪われたのか。母親の視点で進むため、少女とおばあさんの交流の描写は一切ない。少女の小さな変化を追うことで、全てを読み手側に託している。なぜか懐かしい気持ちに満たされた。誰しもの心に眠る、それぞれの「希望小路」を思い起こす珠玉の作品。2010/08/29
いよの缶詰め
4
下町のアーケードの商店街が目に浮かぶ。母視点で描かれる娘のひみつ。昭和のレトロな匂がしてきそうな物語だった。時代的には1950~60年代あたりなのかな? 読むとなると、大人向けかも。2020/09/17
伊崎武正
4
不思議だった。最後まで、なぜそんなにそのおばあさんにこだわるのかよくわからなかった。2015/06/08
kouipochi
1
描写重視?の本でした。挿し絵と文字の補完的な関係がよかったです。伝わりにくい部分が挿し絵あることで想像できました。2012/04/22
lapis_lazuri
1
娘の変化を気にしながらも優しく見守る母親、私だったらどうしただろう…。あたたかい気持ちになれる一冊でした。挿絵も優しく懐かしい感じでいつも手の届くところに置いておきたい気分です。2011/09/12