内容説明
16~17世紀、南米大陸におけるあまりにも苛烈なカトリック教会の異端審問と、命を賭してそれに抗したあるユダヤ教徒の生涯を、壮大無比のスケールで描き出す。アルゼンチン現代文学の巨人マルコス・アギニスの大長篇、本邦初訳。
著者等紹介
アギニス,マルコス[アギニス,マルコス][Aguinis,Marcos]
1935年アルゼンチン・コルドバ生まれ。作家。神経外科医、精神分析家として国内外で活躍。音楽、歴史、芸術にも精通するなど、多才な経歴を持つ。これまでに小説、随筆、伝記など合わせて30作以上を出版。軍事政権時代に発禁処分となった代表作『La cruz invertida』は75版にも及ぶ大ベストセラーとなり、ラテンアメリカの作家として初のスペイン・プラネッタ賞を獲得した。著作はドイツ語、ポルトガル語、ヘブライ語、中国語にも翻訳されている。95年、アルゼンチン作家協会は彼の功績を称え名誉賞を授与した。国内の文学賞、社会学賞、ブエノスアイレス賞、ラ・プラタ大学の大学改革賞のみならず、海外においてもフランス文化芸術功労勲章・シュヴェリエ賞をはじめ、数々の賞を受賞している。アルゼンチン民主国家設立時には、文化長官としてユネスコや国連の支援による民主化プログラムを実施、その活動はユネスコ平和教育賞候補にノミネートされた。現在は執筆活動の傍らブエノスアイレスの有力新聞「ラ・ナシオン」紙をはじめ、ラテンアメリカ、ヨーロッパのさまざまな新聞、雑誌に寄稿。ドイツ、アメリカ、フランス、イスラエル、イタリア、スペイン、南米諸国で教育、芸術、科学、政治学についての講演活動もおこなっている。2002年、イスラエルのテルアビブ大学から名誉博士号を授与。04年、コロンビアのカルタヘナ・デ・インディアスで開催された「民主主義の発展とテロリズムに関する会合」に、ペルーのマリオ・バルガス・リョサら著名作家たちとともに招待。05~06年には、米・ワシントンに滞在、ボストン大学など数箇所の大学で講義をおこなった
八重樫克彦[ヤエガシカツヒコ]
1968年岩手県生まれ。ラテン音楽との出会いをきっかけに、長年、中南米やスペインで暮らし、語学・音楽・文学などを学ぶ。現在は翻訳業に従事
八重樫由貴子[ヤエガシユキコ]
1967年奈良県生まれ。横浜国立大学教育学部卒。12年間の教員生活を経て、夫・克彦とともに翻訳業に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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