エリアーデ 自身を語る 迷宮の試煉

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  • サイズ B6判/ページ数 293p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861822094
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0098

内容説明

20世紀の宗教学と文学において偉大な足跡を残した稀代の碩学、ミルチャ・エリアーデ。みずからの精神的遍歴を赤裸に語った名著、待望の翻訳なる。

目次

第1章 起源の意味
第2章 肝心なインド
第3章 ヨーロッパ
第4章 パリ、一九四五年
第5章 シカゴ
第6章 歴史と解釈学
第7章 歴史家の仕事
第8章 想像世界の諸相
第9章 神話とエクリチュール
第10章 迷宮の意味

著者等紹介

エリアーデ,ミルチャ[エリアーデ,ミルチャ][Eliade,Mircea]
1907‐1986。陸軍将校の次男としてブカレストに生まれる。高等中学生時代から幻想小説の執筆に手を染め、早熟の才を発揮。ブカレスト大学卒業後の1928年、インドに渡り、ヨーガやタントラの修行を行なう。帰国後は宗教学者として画期的な論考を次々に発表する一方で、処女作『マイトレイ』の成功により小説家としても活躍。第2次大戦末期、パリへ亡命、以後、終生故国へ戻ることはなかったが、亡命生活の中でもルーマニア語で小説を書き続けた。以後晩年にいたるまで、宗教学者・小説家双方の仕事を精力的に続けた

ロケ,クロード=アンリ[ロケ,クロードアンリ][Rocquet,Claude‐Henri]
1933年ダンケルク生まれ。評論家・文学者

住谷春也[スミヤハルヤ]
1931年群馬県生まれ。東京大学フランス文学科卒。86~90年、ルーマニア在住、ブカレスト大学文学部博士課程修了。主な訳書に、レブリャーヌ『大地への祈り』(日本翻訳家協会文学部門最優秀賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

8
著者の日記や回想の読者は、書かれることのない右翼シンパだった著者の戦時中の痕跡を探りつつ読むが、著者は沈黙で応えるだけである。が、本書を読むと、歴史を実在とする西洋思想の外に実在を求めた著者が、戦争を通じて自らの内に外を見出し、内なる外として捉え返す過程を辿るように見えてくる。対談形式の本書前半は幼少期から老年までを辿る歴史の水平的時空で進む。一方、後半は宗教学や人類学に関わる死と再生をめぐる通過儀礼の垂直的時空を語りつつ、沈黙に終わった戦時中の自らの態度を供儀的な試練として引き受け、反芻するかに思える。2021/08/04

パブロ

1
チキショ〜! 言っていることの半分も理解できなかったよ!! 20世紀最大の宗教学者、そしてたぐい稀なる幻想文学の書き手・エリアーデ。少年時代から思想形成へ、いかにしてエリアーデはエリアーデになったのか、その真髄を少しでも垣間見られればと思ったけれど、いかんせん私の脳みその貧弱さと知識のなさが露呈してしまいましたとさ。とはいえ、エリアーデの半端ない教養と頭の良さ、それに豪華絢爛たる人脈に圧倒されるにはとってもいい本。またエリアーデという巨大な頂きに何度も挑戦をしたくなる。よ〜しっ、今度こそ!2011/09/12

hisajun

0
☆☆☆★★2010/02/27

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