内容説明
ロマネスク聖堂の建つ町・村33箇所を日本の聖地巡礼になぞらえて経巡り、壮麗な聖堂の魅力、そこに生まれ暮らす人々や旅行者たちとのあたたかい交歓を描き出す、詩情溢れるフランス紀行。
目次
ヴェズレー
クレルモン・フェラン
イソワール
ブリウード
サン・ネクテール
オルシヴァル
ル・ピュイ
ベルゼ・ラ・ヴィル
ヌヴェール
ポンティニー
オータン
フォントネー
トゥールニュ
オズネー
パリ
モリアンヴァル
マルムティエ
ジュミエージュ
モン・サン・ミシェル
オーネー
コンク
モワサク
カオール
アングレーム
ショーヴィニー
サン・サヴァン
アルル
サン・マルタン・デュ・カニグー
サン・ミシェル・ド・キュクサ
トゥールーズ
オロロン・サント・マリー
ル・ブール
セナンク
著者等紹介
西出真一郎[ニシデシンイチロウ]
1935年、三重県生まれ。1958年、三重大学教育学部卒業。以後三重県内の高等学校の国語科教諭をつとめ、1996年、定年退職。爾来、国内とフランスの各地に主として徒歩の旅をつづけている。詩誌「石の詩」(渡辺正也主宰)同人。狩俳句会(鷹羽狩行主宰)会員。『家族の風景』により第5回現代ポイエーシス賞。『少年たちの四季』(30句)により第9回俳句朝日賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヴェネツィア
348
著者は高校の国語教諭を定年退職後、フランス各地にあるロマネスク教会を歴訪。本書は西国33ヵ所巡礼にちなんで、33のフランス・ロマネスクの聖堂を紹介した旅エッセイ。移動は公共交通機関(やむを得ない場合に限りタクシー)。なお、著者は一人旅に十分なフランス語力を有している。このページ数で33ヵ所を紹介するので、どうしても一つ一つは語り尽くせないし、ことに聖堂そのものについてよりも、そこへのアプローチやエピソードが中心となる。旅エッセイとしては十分ともいえるし、やや物足りなくもあるといったところか。2021/03/24
ヒラタ
1
ロマネスクの旅の記録。 ユーモアもあり、読んでいる途中何度か吹き出してしまいました。妹さんからお兄さん年より若くみえると言われているそうですが、きっと柔軟な思考をお持ちなんだと思います。文章も読みやすくて、他の作品も楽しみです。2017/05/15