内容説明
プロイセンの宮殿、少数民族が暮らす土地、国境に分断された街、ヨーロッパ最大の地域開発の舞台、東ドイツを担った重工業の街…。並木道を抜け、湖を越え、旧東ドイツのいちばん東で、今を生きる街に行ってみよう。首都ベルリンを取り囲むブランデンブルク州の文化・歴史・自然のすべて。
目次
ブランデンブルク州ってどんなところ?
ドイツらしからぬこの自然
ブランデンブルク州の人々
旅支度をしよう
DDRを感じる街
少数民族ソルブ人について学ぶ
炭鉱地帯から湖水地方へと変わりゆく地域
歴史的町並みを訪ねる
プロイセンの宮殿と庭園を訪れる
特産物のある街
Cゾーンの旅
ポーランドに行ってみよう
著者等紹介
塚本晶子[ツカモトアキコ]
1980年岐阜県生まれ。立教大学文学部ドイツ文学科卒業。2002年から一年間、同大学の交換留学生としてベルリン・フンボルト大学に留学。立教大学卒業後、ベルリンに戻り、2004年10月に正規学生としてフンボルト大学に入学、現在に至る。専攻はジェンダー学とヨーロッパ民俗学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うえ
4
東ドイツ地域の観光客の少ない辺境のガイドブック。「人口一万六千人のヴィットシュトックは、ドッセ川に面した、プリグニッツ地区東部の中心都市で…旧市街地は全長2.5kmの城壁に完全に囲まれており、レンガ造りの家々が並んでいます。ヴィットシュトックの歴史は10世紀にまで遡ることができ…まるで要塞のような旧市街地は、難攻不落として知られたこの街の歴史と深いつながりがあります。ヴィットシュトックは三十年戦争後期のヴィットシュトックの戦いで中世ヨーロッパ史に名を残しています。…ドイツで三番目に面積の大きい市です。」2023/09/18
メコノプシスホリデュラ
0
日本ではあまり知られていない旧DDRの州、ブランデンブルク州の見どころを紹介している。タイトルや本文のですます調の印象とは異なり、ブログ調の観光紹介ではなく、それぞれの地区の歴史や状況が細かく記述されている。ベルリンからの交通手段等も記載されている。プロイセンの歴史の簡潔なまとめが分かりやすい。個人的にはどちらかといえば著者自身の体験をもっと書いてほしかった気もする。自然やアスパラガス産地について、ポーランドとの国境(オーデル川)などが興味深かった。今夏ベルリン訪問時に私も郊外に足を延ばすつもり。2014/05/31
玄兎
0
著者のブランデンブルク州に対する深い愛情を感じる一冊でした。2011/12/11
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