内容説明
女がしっかり支えん家は、かならず駄目になるんや。これからは、あんたがしっかりして、今井の家を守ってや、頼んまっせ―。著者が「大姑」「姑」との生活から学んだ、血のつながりのない女から女へ、嫁から嫁へと伝えられる、生活の基本、家のあり方、女の生き方…。明治・大正・昭和を支えてきた女たちは、どのように考え、どのように生きてきたのか。そして、いかに嫁から嫁へと伝えてきたのか。大阪の「家」は、嫁でもつ。明治、大正、昭和…、笑いと涙の“嫁”の三代記。
目次
袖ふれあうも他生の縁
習うより慣れよ
親子の仲でも金銭は他人
花より団子
来てみれば、さほどでもなし富士の山
親しき仲にも礼儀あり
郷に入っては郷に従え
病は気から
湯を沸かして水にする
朝は朝星、夜は夜星、昼は梅干し食べて働く〔ほか〕
著者等紹介
今井美沙子[イマイミサコ]
1946年、長崎県五島列島生まれ。ノンフィクション作家。1977年『めだかの列島』(筑摩書房。2002年、清流出版より再刊)で執筆活動に入る。『わたしの仕事』(全10巻、理論社)で産経児童出版文化賞を受賞。1986年『心はみえるんよ』(凱風社)が「ふたりはひとり」として日本テレビ系列でドラマ放映(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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