内容説明
米国によるラテンアメリカ支配に挑戦する、いま世界で言動が最も注目されているベネズエラ大統領ウーゴ・チャベス。米国に支配され富裕層の思い通りに浪費されていた膨大な石油収益を、人口の75%を占める貧困層に分配する“ボリバリアーナ革命”を推進。米国主導の弱肉強食の新自由主義に対抗し、キューバ、ボリビアとともに反米・自立化路線を邁進する。ラテンアメリカの解放・統合を夢見たチェ・ゲバラの理想を、21世紀に新たに追求している。
目次
第1部 チャベスと新しいベネズエラ(ボリーバルの呪いを祓い清める;生い立ち;革命過程;憲政軍から「人民の軍」への改編 ほか)
第2部 ラテンアメリカは世界を変える(国防相とクーデター;家族の思い出;ラテンアメリカの軍事独裁;フィデルとの関係 ほか)
著者等紹介
チャベス,ウーゴ[チャベス,ウーゴ][Ch´avez,Hugo]
1954年生まれ。1998年、貧困層の支持を受け、ベネズエラ大統領当選。2002年、米国が裏で操った軍事クーデターも、国民の圧倒的な支持で乗り越える。国連では、たびたび痛烈な米国批判を行ない、満場の拍手喝采を浴びている
ゲバラ,アレイダ[ゲバラ,アレイダ][Guevara,Aleida]
1960年生まれ。革命家チェ・ゲバラの娘。父親と同じく医師であり、また父親ゆずりの行動力で、ラテンアメリカやアフリカを飛び回り、貧しい子供達への医療活動などを行なっている
伊高浩昭[イダカヒロアキ]
ジャーナリスト。元共同通信記者。1943年、東京生まれ。67年から、ラ米を中心にイベリア半島・沖縄・南部アフリカなど、世界65カ国・地域を取材。2005年から、立教大学ラ米研究所講師(現代ラ米情勢)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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