内容説明
人類最古のホモセクシャルの記録は、文明の曙であるメソポタミアに存在する。以降、5000年にわたり、古代ギリシア・ローマ饗宴で、イスラム帝国の宮殿で、中華帝国の庭園で、欧州の王宮や修道院で、その美学・官能・テクニック・人間模様が華麗に繰り広げられてきた。その秘められた史料は、連綿と存在している。男たちは、いかに具体的に歴史を創ってきたのか。どのように男たちが愛を交わしてきたのか。本書は、膨大な史料・図版をもとに、10年の歳月をかけてまとめられた、史上初の“図説・ホモセクシャルの世界史”である。
目次
第1部 古代オリエント(メソポタミア;エジプト ほか)
第2部 古代ギリシア(ガニュメデスの誘拐;詩人の愛 ほか)
第3部 ローマ帝国と地中海世界(ローマの周辺;共和制ローマ ほか)
第4部 インド・イスラーム世界(インド亜大陸の性愛;イスラーム世界)
第5部 中国、朝鮮半島と日本(中国;朝鮮の男色 ほか)
第6部 キリスト教とヨーロッパ(人間イエス・キリストの時代;ケルト人とゲルマン人 ほか)
第7部 ルネサンスと「理性の時代」(イタリア・ルネサンス;ヨーロッパ諸国の宮廷 ほか)
第8部 「新しい世界」の男色―大航海時代から植民地支配へ(オセアニア世界の男色性向;アメリカ大陸 ほか)
第9部 近・現代社会の変貌―暗黒の支配から解放されて(ナポレオン法典;「同性愛」の発見と「ゲイ解放運動」の先触れ ほか)
著者等紹介
松原國師[マツバラクニノリ]
西洋古典学研究者。1952年、京都市生まれ。東京大学大学院修士課程修了。専攻:西洋古典学、比較神話学、美術史学。著書に、『西洋古典学事典』(京都大学学術出版会。第8回パピルス賞・第6回ゲスナー賞銀賞受賞)、『男色の日本史』(作品社、解説執筆)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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