内容説明
昼の精神(科学的研究)と夜の精神(文学的想像力)を往還し、“聖なるもの”を探求し続けた知の巨人エリアーデ。宗教論、象徴論、宇宙論、芸術論、文学論―その活動の全域を一望する恰好の入門書。
目次
始原的宗教における闇のシンボリズム
文化の流行と宗教史
神話の残存と偽装
芸術と神々
仮面の起源と儀礼
インドの芸術と図像
聖なるものと現代の芸術家
マルク・シャガールとの対話
ブランクーシと神話
聖なる建築とシンボリズム
象徴的寺院ボロブドゥール
ポルトガル日記より
民間伝承のテーマと芸術の創作
マルテ・ビベスコと東西文学の出会い
ウジェーヌ・イヨネスコと「楽園への郷愁」
文学的想像と宗教的構造
著者等紹介
エリアーデ,ミルチャ[エリアーデ,ミルチャ][Eliade,Mircea]
1907‐1986。陸軍将校の次男としてブカレストに生まれる。高等中学生時代から幻想小説の執筆に手を染め、早熟の才を発揮。ブカレスト大学卒業後の1928年、インドに渡り、ヨーガやタントラの修行を行なう。帰国後は宗教学者として画期的な論考を次々に発表する一方で、処女作『マイトレイ』の成功により小説家としても活躍。第2次大戦後、パリへ亡命、以後、終生故国へ戻ることはなかったが、亡命生活の中でもルーマニア語で小説を書き続けた。以後晩年にいたるまで、宗教学者・小説家双方の仕事を精力的に続けた
奥山倫明[オクヤマミチアキ]
1963年北海道生まれ。1996年東京大学大学院人文社会系研究科修了。博士(文学)。エモリー大学、プリンストン大学客員研究員を経て、1998年より南山大学助教授、南山宗教文化研究所第一種研究所員。著書として『エリアーデ宗教学の展開』(刀水書房、2000年、第9回中村元賞受賞)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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