内容説明
一千年以前、空海は当時の国際都市、唐(中国)・長安に渡り、ヒトのあらゆる知性と行動を一つの“場”に収斂させる“かたち”を学んだ。その“かたち”こそが、インドから伝えられた密教の“マンダラ”であった。“マンダラ”は時空の海を越えることのできる方舟“普遍的なかたち”でもあるのか、そうであるならば、今日の文明をもその“かたち”に収斂できるはずである。然して、“マンダラの方舟”を今日の海に浮かべる作業が始まった。
目次
1 今日的概念(知性)の索引づくり―概念の配列遊び(概念の掛け合わせ作業;第三の概念の発見)
2 心の存在位置(意識の構造図;知恵の学習と教育 ほか)
3 人間学パラダイム・シフトと『マンダラ』(今日の世界観とマンダラの構図;生命存在智センター―中台八葉院 ほか)
4 今日の“海”(量子力学“存在の原理”とマンダラ;“知性の原理”と空海 ほか)
著者等紹介
北尾克三郎[キタオカツサブロウ]
1943年京都に生まれる。浪速短期大学(現大阪芸術大学短期大学部)デザイン美術科。大阪文学学校詩型科に学ぶ。1967年にアメリカ大陸横断旅行。その後、設計、環境デザイン、まちづくり、教育に従事。仏教哲学をライフワークとする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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