内容説明
なにがなんでも、オレのバンドをつくるんだ―高二の春、宮田晴哉はそう固く決意した。仲間の裏切りでバンドメンバーを外された宮田にとって、高校最後の学園祭でステージに立ち、相手を見返すことだけが、人生最大の目標になった。紆余曲折のメンバー探しのすえ集まったのは、見るからにバンドとは縁のなさそうな地味な奴らで…。80年代の鳥取を舞台にした、ドタバタ青春バンド小説、誕生!!ジャイブ小説大賞優秀賞受賞作。
著者等紹介
丁田政二郎[チョウダセイジロウ]
1968年神奈川県生まれ。鳥取県倉吉市で育つ。東京理科大学理工学部中退。海外のテレビドラマやアニメ・映画などの声優として活動するかたわら、舞台俳優として演劇に携わる。初めて書いた長編『寝っころがって空をみろ』が、第4回ジャイブ小説大賞の優秀賞を受賞し、改題した本書で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ウィック&ぺディ
32
★★★半☆ ネットも携帯もなかった80年代の鳥取にある高校を舞台にした作品。ある理由をきっかけにどうしてもバンドを組んで学園祭に出たい主人公が、メンバー探しから奮闘する。バンドといえばロックバンドを題材にするのが一般的だけど、この作品では日本のフュージョンを代表するカシオペアのコピーバンドというところが特異な点だと思う。あっさりとしているのが少し残念だけど、40,50代にはどこか懐かしさが感じられて若い頃を思い出させてくれる爽やかな青春小説。2021/04/28
ヨー
11
解説であるように、凄いストレートな青春小説。時代が70年代80年代なので、どこかレトロなんだけど、描写が鮮明で若々しいので古いと感じない作品でした♪2019/05/22
菊地
1
方言が妙な味わいになっている感じ。学祭当日の西本バンドの出番が無いのが少し消化不良。2009/07/23
etoman
1
真っ向勝負の青春小説。名作『青春デンデケデケデケ』と設定が似ていて、残念なことに『青春~』には及ばないものの、あっさりさっくり読む分には面白い。もうちょっと話の展開があった方が面白かっただろうな。2009/07/12
zippo
0
地元の方言っぽかったので手にした一冊。ビンゴ!・・・ただ内容は薄すぎてお話にならんかった。残念。