内容説明
恋の始まりは、いつも初めてみたいにぎこちない―。キャバクラで働くヒロミと客の中川、幼馴染みのヒロキと千恵、カレと別れた直後にその上司と結婚した佳織、社内恋愛に揺れる祥子とタッキー…恋愛に夢中なそれぞれの人生がからまりあい、物語は展開してゆく。気鋭の著者がおくる、切なさと愛しさにあふれた連作短編集。
著者等紹介
前川麻子[マエカワアサコ]
1967年東京都生まれ。舞台・映画女優を経て『鞄屋の娘』で、第6回小説新潮長篇新人賞を受賞し、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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巨峰
19
読後に解説で携帯小説だと知った。確かに1話目はそんな雰囲気を感じたけど、話が進むにつれてどんどん引きずり込まれた感じです。すこしづつ繋がった連作小説。風が通う、ぬけのいい小説の気持ち良さ。人を愛することのよろこびを教えてくれます。読後感いいですよ〜〜2010/10/19
チェス
5
これは面白かった。最後の三編良かった。図書館本。2019/05/25
銀雪
4
今どきの若者らしい語り口ではあるものの、恋愛の本質をなかなか鋭く描いていると思った。1編1編には若干物足りなさがあったものの、このテの群像劇的な連作短編集は大好物なのでお気に入り。結婚、浮気、そして恋愛について考えさせられた。各キャラの欠点も描かれているのがいい。洋介や佐和の話には共感。辰朗の話は深い。藤本さんはすごく応援したくなる!それにしても、このレーベルの本でこんなにセックスにまつわる単語を見るとは思ってなかった!2011/02/27
桃夏
0
恋愛メインの話はあんまり読まないけど、たまにはいいなと思いました。自分の愛する人の、心の中にいる人も大切にするって、いい考え方ですね。浮気されたとか、二股かけられたとか思うより、自分も相手も、救われるんじゃないでしょうか。難しいだろうけど、そういうことができる人になりたいです。2014/04/29
pomme
0
☆2013/02/13