内容説明
12歳たちの夏―。40度近い室温の教室で暑さに閉じ込められた6年1組は、少しでも気を紛らわせようと試行錯誤する。そんな中、学校で唯一冷水が出る飼育小屋の蛇口を、教師に取り上げられるという理不尽な事件が起きた。それをきっかけに、クラスメイトの優しさや担任教師の誠実さを知り、彼らは一歩ずつ成長していく。他人を信頼することを知った12歳たちの、切実な気持ちを描いた、人気シリーズ、待望の最終巻。
著者等紹介
後藤竜二[ゴトウリュウジ]
1943年6月24日生まれ。北海道美唄市出身。早稲田大学文学部卒業。1967年『天使で大地はいっぱいだ』(講談社)でデビュー。『野心あらためず・日高見国伝』(講談社)で第32回野間児童文芸賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hnzwd
33
ついにシリーズ最終巻。6年1組の1学期も終盤に差し掛かり、、みんなの成長が著しい。5年生の時にやってしまった誤ちを、なんであの時、、とか、振り返る小学6年生。1年の成長スピードが大人とは桁違いということを表現されているのでしょう。前作に比べると小粒で、続きを感じさせるラスト。ここで終わるからこそ、良い余韻に浸れるのか。2015/07/25
まんじろう
3
読み終わりたくなくて伸ばしていたけど、ついに終わってしまった。誇り高き子どもたちの物語が。 みんながだんだんつながっていって、自分の親友だけでなく、クラスの仲間みんなに優しさを分けたり、自分たちで状況を打開していこうとする様がよかった。子供たちはパワーに満ちている。それをちゃんと生かしてあげられるようでありたい。2012/05/21
satsuki
2
ついに終わっちゃった、このシリーズ。ちょうど12歳の時に1を読んで、共感したのを覚えてます。みんな成長したなぁ。ゴリちゃんみたいな、子どものこと上っ面だけじゃなくちゃんと正面から、向き合ってわかろうとして、叱ってくれる先生がいたらいいのに。6年1組は本当に良いクラスになりました。2015/05/17
武田みらの
0
5巻で一学期終了。あと10冊読めるから卒業まで彼らをみたかった。 前半で語りになってた子たちとは別の人間関係の中で生きて子たちが新鮮で、そうだよなあ。いろんなグループがあって初めて一つのクラスになるんだよなって。2024/05/03
Massie
0
先生登場! 大人の世界はしみじみしたが、子どもたちは相変わらず自由で奔放!2018/06/29