内容説明
学級崩壊を起こし何人もの先生に見放された6年1組。新しい春が来ても、教室を飛び交う紙飛行機は消えない。誰にも気を許さず、自分にバリアを張って学校へ行く。でも本当はみんな、そんなクラスにもううんざりだった。元に戻れるチャンスが欲しかった。いじめ、登校拒否、学級崩壊…。その中で揺れ動く十二歳たちの切ない気持ちがリアルに描かれた、著者人気シリーズ待望の文庫化、第一弾。
著者等紹介
後藤竜二[ゴトウリュウジ]
1943年6月24日生まれ。北海道美唄市出身。早稲田大学文学部卒業。1967年『天使で大地はいっぱいだ』(講談社)でデビュー。『野心あらためず・日高見国伝』(講談社)で第32回野間児童文芸賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hnzwd
26
章題の下に名前が入っている目次を見て、文集?という印象を持ちつつ読み始めました。ストーリーは、5年生の時に学級崩壊を起こしていたクラスが6年生になり、新しく先生がやってきて。。。という王道ながら、章ごとに変わる主人公が、自分の悩みや問題、イライラの原因を語り、それがクラスの問題を色々な方向から見せるという構成が良かった。バッテリーと並んで児童文学の枠に収まりきらない名作。全巻積んであるので、一気に読みます。2015/07/19
りぼん
6
パニック学級やばい!(笑) ゴリちゃんだっけ(?)ウケる(笑) あの先生、大丈夫かな?ww2014/02/02
春パン
6
やっぱり弱肉強食なんだなって改めて思った作品です。二年前私も小学生だったし共感できることも多々ある。けど、小学校のころは存在してるかわからないぐらいクラスと関わりなかったからみんなが何を考えてるか分からなかったけどやっとのことでわかった。2年たったけど分かることができてホント良かったと思ってる。2013/07/23
ピッコロ
4
おもしろかった! 高学年向き ★3つ2013/10/12
てまり
4
子どもたちの心の声に、やきもきしたり、はっとしたり。小さな人たちの先を、願いを込めて見守りたい。 2007/10/29
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