内容説明
なぜ工藝は人間にとって重要なのか?民藝運動とアーツ・アンド・クラフツ運動の背後にある、広く深い思想的奥行きを探る比較思想研究の試み。
目次
柳宗悦とウィリアム・モリス―問題の所在
第1部 柳の工藝論と宗教観・自然観のつながり(柳の工藝論と仏教思想;柳の工藝論における「自然」概念と宗教観のつながり)
第2部 モリスの工藝論と宗教観・自然観のつながり(モリスの社会主義とキリスト教理解;モリスの工藝論に宿る宗教性―ジョン・ラスキンからの影響;モリスの工藝論と古代北欧思想のつながり)
第3部 柳とモリスの思想的関係の再考(柳とモリスの美意識の比較;柳とモリスの工藝論及び宗教観・自然観の比較)
著者等紹介
島貫悟[シマヌキサトル]
1992年埼玉県生まれ。2016年、東北大学理学部物理学科卒業。2022年、東北大学大学院国際文化研究科博士後期課程修了。博士(国際文化)。現在、芝浦工業大学デザイン工学部非常勤講師、工学院大学教育推進機構国際キャリア科非常勤講師。専門:美学、比較思想。主要論文「柳宗悦の民藝論における工人観と仏教思想―ウィリアム・モリスとの比較に向けて」、『比較思想研究』45号所収、2019年(比較思想学会第32回研究奨励賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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