内容説明
「心なき時代」にあっても、心温まる、心あふれる生き方をするための、「想像力」と「身体」の処し方。―美的な対象に留まることなく、感性の多様な働きを解明する試み。
目次
1 感じる身体が媒介する心(感覚刺激を遮断する―心と脳についてわかること;共感と援助の動機 ほか)
2 触れ合うなかでの心の創出(小説と顔のコミュニケーション;災害からの復興と「感情」のゆくえ―原発避難の事例を手がかりに ほか)
3 心と身体そして言葉(心は「存在」するのか―感覚と感情をめぐるウィトゲンシュタインの議論から;カントと心身問題 ほか)
4 身体化される感性(異時空間を往還するキリストの身体;感性を拡大する機構としての画題・修辞・もじり ほか)
著者等紹介
栗原隆[クリハラタカシ]
1951年生まれ。神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了、学術博士。新潟大学人文学部教授(人間学、倫理学、哲学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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