内容説明
地図と景観図が表わす、古今東西の「都市の姿」。古代ヨーロッパ・近世イタリア・近世日本を映し出した、自己と他者による“共同体イメージ”。
目次
第1章 西洋古代世界の地図と都市図(メソポタミアとエジプト;ギリシア;ヘレニズム;ローマ;古代末期以降)
第2章 十五世紀フィレンツェにおける都市図の展開―フランチェスコ・ロッセッリの地図制作と都市の理念(十五世紀前半における美術と地理学の関係;十五世紀後半―フランチェスコ・ロッセッリと“鎖に囲まれたフィレンツェ図”;ロッセリの遺産)
第3章 ヴェネツィアの地図・都市図にみる共和国表象(中世の世界図の伝統と“フラ・マウロの世界図”;十五世紀から十六世紀にかけての都市図)
第4章 十六世紀の日本における地図と都市図(洛中洛外図との比較論;日本における地図受容の諸相)
第5章 十八‐九世紀の日本における都市図―鍬形恵斎筆“江戸一目図屏風”(めぐる季節;めぐる日月)
著者等紹介
佐々木千佳[ササキチカ]
1974年、山形県生まれ。東北大学大学院文学研究科歴史科学専攻博士課程修了(美学・西洋美術史専修)。博士(文学)。東北大学大学院文学研究科助教を経て、同研究科専門研究員、東北学院大学非常勤講師
芳賀京子[ハガキョウコ]
1968年、大阪府生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了(美術史学専攻)。博士(文学)。学術振興会特別研究員などを経て、東北大学大学院文学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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