内容説明
トッド・マクレランの、ユニークな写真の世界へようこそ―本書では、デザインの代表作ともいえる製品を分解し、ひとつひとつの部品を並べて撮影した。シャープペンシルやスマートフォンのような、サイズの小さいものから、電子レンジやアコーディオン、自転車に軽飛行機のように大きなものまで、掲載されている製品は全部で50種。分解された部品総数は、21,959個にもおよぶ。テクノロジーの進化は、もののサイズを小さくしたが、同時に、その構造を複雑にした。小さいものが、少ない部品で作られているとは限らない。普段使っているものの機能や構造・複雑性にあらためて気づかされると同時に、すべての部品が規則正しく並べられている美しさに、目を奪われること必至の写真集。
目次
消火器
ダイヤル式電話機
フリップ時計
目移りするのはなぜだろう…(トッド・マクレラン)
シャープペンシル
ホチキス
スイスアーミーナイフ
ダイヤル錠
デジタル腕時計
機械式腕時計〔ほか〕
著者等紹介
マクレラン,トッド[マクレラン,トッド] [McLellan,Todd]
トロント在住の写真家。コンセプチュアルな作品や、自動車・広告写真を専門とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫綺
132
neimuさんの感想を読んで興味を持った。す、すごい!!の一言。腕時計から二人乗りの飛行機まで色んなものがバ~ラバラ。パーツ数が載っているので、比較できて面白い。圧巻!!2015/10/18
スパシーバ@日日是決戦
117
{2015年} 「シャープペンシル」(最少部品数-16個)や「2人乗り軽飛行機」(最多部品数-7580個)など、ひとつひとつの部品を並べて撮影(部品総数は21959個)。不具合が生じ作動しなくなった時、分解し部品を取り寄せるなどして自分で修理してしまうツワモノもいるでしょうが、大概の人は修理に出すか買い替えるかの選択をするが、「どちらの方が安く済むか」を基準にしているのではないのでしょうか。どちらにしろ、昔に比べ寿命が短くなってなる、と感じているのはワタシだけ?2016/02/13
藤月はな(灯れ松明の火)
93
身近にある物から知っている物まで。「もう、使わないから分解したい!でもそういうスペースも手順も分からない・・・」と思っている人も、代りに分解してみました。中の構造や組み立て方を見るよりは、何が内包されているかを視覚化しています。より、大きなものへの分解に移る前に分解に魅入られている人々のコラムが、今の大量消費・大量廃棄社会への疑問を投げかけているのが考えさせられます。携帯電話が時代を重ねるにつれて部品数が少なくなる変化が面白い。でもタイプライターの部品数が結構、多いのに吃驚。あんなに組み込まれていたんだ!2018/09/28
くさてる
38
シャープペンシル、スマートフォン、エスプレッソマシンに自転車…さまざまな50種類の機械たちを、ひとつひとつの部品になるまで分解し、写真に収めた作品集。その細かさは本当、ネジ、ピン1本にいたるまで完全なので、ちょっと圧倒されるほど。写真も美しくて素晴らしいです。そして、この分解の過程を通じて分かる「分解の未来」という結論が、建設的でとても良かった。大人向けですが、こどもにも手にとって欲しいなあ。2015/10/03
メタボン
37
☆☆☆★ 様々な器具を部品単位まで分解し並べた写真集。やはりカメラや腕時計といった精密器具は分解することでその部品の多さや細かさに圧倒される。楽器も非常にデリケートに部品が組み合わされているなと改めて実感。機械器具には人間の叡智が詰まっている。2016/12/30
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