内容説明
本研究の主題は、昭和恐慌から戦時・戦後へ至る激動の時代に、報徳運動を援用し極めて巧妙な地域再編を具現していった常会について、その実相とメカニズムを解明していくことである。
目次
序章 主題の設定と研究の方法
第1章 佐々井信太郎の常会構想―新たな国民教化方策の提唱と内務省訓令第一七号へ至る道程
第2章 大日本報徳社の長期講習会における常会指導者養成―教員受講者に焦点を当てて
第3章 教化町村運動の創設と常会の「実績」形成
第4章 教化町村運動における常会と教員―福島県相馬郡太田村の報徳運動・報徳教育
第5章 学校報徳社・児童常会の形成―学校少年団・少年団常会の先駆
第6章 報徳教育から「農村地域社会学校」へ―戦時と戦後における常会実践の実相
結章 昭和前期地域教育の再編と教員
著者等紹介
須田将司[スダマサシ]
1977年福島県に生まれる。福島県立福島高校、宮城教育大学、福島大学大学院を経て、東北大学大学院教育学研究科博士課程入学。2004年東北大学大学院教育学研究科博士課程修了。仙台市立幸町南小学校教諭。現在、仙台市立八木山小学校教諭、博士(教育学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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