内容説明
政治家との密会を暴かれそうになった人妻イーヴァの依頼で、ゆすり専門の新聞社との交渉に乗り出したペリィ・メイスン。その直後、新聞社の黒幕が何者かに射殺された。このときイーヴァが洩らした不可解な言葉から、メイスンは自分が巧妙な罠に墜ちたことを知る。弁護士「ペリィ・メイスン」シリーズ第一作。
著者等紹介
ガードナー,E.S.[ガードナー,E.S.][Gardner,Erle Stanley]
1889‐1970年。アメリカ・マサチューセッツ州モールデン生まれ。別名A・A・フェアほか。1911年、弁護士を開業、貧しい移民の事件を多く手がける。知人の勧めで18年から自動車部品の販売会社社長となるが、不況のため3年後には弁護士に復帰。この頃、短篇小説を書きはじめ、やがて「ブラック・マスク」誌の常連作家となった。33年、ペリィ・メイスンを主人公とする長篇『ビロードの爪』が出版されるや、たちまち注目を集める。以後は作家業に専念するが、48年「最後の法廷」を組織、重大裁判事件に限って弁護活動を再開させた
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感想・レビュー
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KAZOO
10
何十年かぶりのペリィ・メイスンです。今読むと最近の込み入った推理小説やミステリーに比べると比較的単純に見えるのですが、ペリィ・メイスンのやり取りが新鮮に見えます。これを読むとまたこのシリーズを読みなおそうかと思います。昔挫折した英語版でどうしても読みたいと思っています。英語でも言葉のやり取りが多いせいか、比較的読みやすいとは言われているのですが。2014/03/20
永田 誠治
3
「グレート・ミステリーズ」と題打って海外名作ミステリーを網羅する文庫版全集が島中文庫から刊行。ドラマなどで知ってる人も多いペリー・メイスンの記念すべき第1作。2005/05/20
AR読書記録
2
どこまでも食えない依頼人と,どこまでも自分の信念を貫き通す弁護士.いや,信念っていうとちょっと違うかな.芯というか.真っ直ぐである.気骨がある.でも本人はそんな修辞は受け付けなかろうし,暴力やブラフも辞さない激しさもある.うーん,まいった,素晴らしい主人公の造型だ...2011/11/27
よい
1
★★★☆☆2020/03/14
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- 和書
- シティ・ポップ文化論