内容説明
まん丸な顔に丸い鼻。眼をぱちくりさせて、手には古ぼけたこうもり傘。小柄で、どこから眺めても時代遅れの頼りない神父さん。しかし彼は、途方もない探偵的才能に恵まれていたのです。ホームズと好対照をなすブラウン神父が出あった犯罪・事件の行方は…？「青い十字架」「秘密の庭」ほか、選りすぐりの全八篇。
著者等紹介
チェスタートン，Ｇ．Ｋ．［チェスタートン，Ｇ．Ｋ．］［Ｃｈｅｓｔｅｒｔｏｎ，Ｇｉｌｂｅｒｔ Ｋｅｉｔｈ］
１８７４‐１９３６年。ロンドン生まれ。文芸、美術、社会、宗教の各方面にわたって巨大な足跡を残した、イギリス一流の評論家。少年時代から詩作や絵画で才能の一端を示し、セントポール学院を経て、ロンドン大学付属スレード美術学校に入学。この時期に文学への情熱がたかまり、同大学で中世文学の権威・ケア教授に学ぶ。２１歳で著名な月刊文芸誌「ブックマン」に美術評論を執筆し、評論家としての第一歩を踏み出す。ミステリー作家としては『木曜の男』『詩人と狂人たち』『ポンド氏の逆説』、ブラウン神父を探偵役とする５冊の短篇集などを著し、さらに評論においてもミステリー擁護の筆をとった
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感想・レビュー
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林 一歩
13
ブラウン神父の各短編集からの良いところ取り的なアンソロジー。「折れた剣」における、木を隠すには森が最適、死体を隠すには…？ というある意味分かり易いクエスチョンに対するアンサーが、あまりにもあんまりで、既読ではあったけど思わず笑ってしまった。チェスタートン、改めて読み返そう。2015/08/01
KAZOO
10
5冊のブラウン神父の作品集から8編を選んで1冊にしたもので、チェスタートンの作品を読むにはこれから入ったほうがとっつきやすいと思います。ドイルのシャーロック・ホームズがややペダンティックなのに比べて、ブラウン神父のほうがさえない感じで普通の探偵のようです。2014/03/10
noko
4
読みにくかったーー！！！大好きな推理小説で短編にもかかわらず読むのに時間がかかりました。時代が古いせいか訳がおかしいのか...。とにかくサクサク読めずにイラっとしました。内容は（理解できれば）おもしろい、と言えなくはない。ブラウン神父の語りがわざとらしく、ちっとも好きになれませんでした。なんだろう。もっと心穏やかなときに読めばよかったのかな？2012/10/04
カバおやじ
0
フランボウ（盗賊から探偵になった）がお気に入り。早川ミステリ１２位。 いまいち。 2010/08/10
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