内容説明
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックが生涯にわたり守り、画廊主モーリス・ジョワイヤンに託した、ロートレックの「不在」と彼が見つめた「彼女たち」の物語。「ようするに、わたしは、実に都合がいい存在だったのだ。」小林エリカがロートレックに寄せて書き下ろした2つの掌編、彼女の腹のなか/彼女の腰まわりを収録。
目次
Special(ジュール・ルナール『博物誌』)
Stories(彼女の腹のなか(小林エリカ)
彼女の腰まわり(小林エリカ))
Text(トゥールーズ=ロートレックの不在ルノワール父子のモンマルトル(安井裕雄))
出品作品リスト|List of works(トゥールーズ=ロートレックをめぐる「存在」と「不在」;「反復」による強調:アリスティド・ブリュアンのマフラーとジャヌ・アヴリルの帽子;「不在」と「存在」の可視化:ポスターとイヴェット・ギルベールの黒い長手袋;色彩の「不在」と線描の「存在」;形とストーリーの「不在」;テキストの「不在」女性の「存在」と男性の「不在」)