内容説明
忘れ去られた日本の裏文化遺産をほじくりだす!空前の観光ブームのなか1970年代に誕生したオトナの娯楽施設。突飛すぎる想像力と趣向をこらした演出の「マル秘の館」それは昭和の場末の現代美術館だった!
目次
秘宝館の記憶
北海道秘宝館
ある秘宝館の最後
東北サファリパーク秘宝館
HIHOKAN夢
命と性ミュージアム女神館
鬼怒川秘宝殿
熱海秘宝館
元祖国際秘宝館
性学博士松野正人さんのこと
秘宝館と入場年齢制限問題
“性は生なり”の信念で故・松野正人
元祖国際秘宝館・SF未来館
お山公園
別府秘宝館
嬉野武雄観光秘宝館
伝説のエアブラシ春画師樺山久夫画伯のこと
さよなら嬉野武雄観光秘宝館
まぼろし博覧会
秘宝館のまぼろしを求めて〔ほか〕
著者等紹介
都築響一[ツズキキョウイチ]
1956年東京生まれ。1976年から1986年まで「POPEYE」「BRUTUS」誌で現代美術・デザイン・都市生活などの記事を担当する。1989年から1992年にかけて、1980年代の世界現代美術の動向を包括的に網羅した全102巻の現代美術全集『アートランダム』を刊行。以来、現代美術・建築・写真・デザインなどの分野で執筆活動、書籍編集を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
155
第二弾「秘宝館」です。昭和に流行った温泉ホテルの宴会の後、勇気のある人は、場末のストリップ劇場へ、勇気のない人は、秘宝館へ行っていたような気がします。令和の時代、これから新規で造られることは絶対ないでしょうね(笑) https://www.seigensha.com/books/978-4-86152-924-5/ 【読メエロ部】2023/11/04
ますりん
3
これは嬉しい。 昔のアスペクト版はもはや手に入らず、熱海秘宝館にはじまり、新宿秘宝館展や、向島の大道芸術館も当然訪れている遅れてきた秘宝館マニアとして、都築さんの秘宝館ワークスを一堂に見ることができる。あらためて出版してくれた青幻舎さんに感謝。写真もふんだんに使われている。なんといっても秘宝館ブームのパイオニア、伊勢の元祖国際秘宝館の写真がたくさん観れるのがなんとも眼福。眉をひそめる人たちもたくさんいるでしょうが、こういう遊びが消えていくのはやはり寂しい。2024/03/02