内容説明
愛猫家の作家と画家が描く不朽の名作絵本。ある月夜、白ねこのお腹の中から「スーイッチョ!」
著者等紹介
朝倉摂[アサクラセツ]
1922~2014。東京都生まれ。画家・舞台美術家。彫刻家の父・朝倉文夫の方針により学校へは通わず、自邸に招かれた様々な分野の教師から学ぶ。“働く人”で第三回上村松園賞を受賞。1972年、『スイッチョねこ』で講談社出版文化賞(絵本部門賞)を受賞。六〇年代から本格的に取り組んだ舞台の仕事は一六〇〇を超え、一九八九年の朝日賞をはじめ、数々の賞を受賞した
大佛次郎[オサラギジロウ]
1897~1973。横浜市生まれ。小説家。本名は野尻清彦。1921年、東京帝国大学法学部を卒業。愛猫家として知られ、『スイッチョねこ』は、代表的な童話の一つ。1964年に文化勲章を受章。横浜港を見下ろす「港の見える丘公園」内に大佛次郎記念館がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
180
表紙のインパクトから読みました。朝倉摂生誕100周年記念作品の新装版とのことです。お腹の中で虫が鳴いていたら、厭だにゃあ(=^・^=) https://www.seigensha.com/books/978-4-86152-892-7/2022/08/05
keroppi
81
大仏次郎・文、朝倉摂・絵という凄い組み合わせの絵本。なんと言っても朝倉摂の絵が美しく猫が可愛い。夏に生まれた子猫は、虫たちにも興味津々。スイッチョを飲み込んでしまって…。大仏次郎もこんなに楽しい話を書いていたんだとビックリ。#NetGalley JP2022/06/15
yomineko@猫と共に生きる
59
なんと文豪・大佛次郎先生の作品。先生は愛猫家。猫の白吉はここで虫を食べてはいけないと言われていたが、大あくびをしていたら口から虫が入っちゃった🐛それ以来、白吉のお腹が「スイッチョ!」と鳴く(笑)困った白吉はお医者さんで虫下しをもらうが、、、2024/03/06
花ママ
52
私の大好きな朝倉摂さん生誕100周年記念、新装版「スイッチョねこ」絵本の挿し絵で朝倉さんを初めて知ったのは〈ゆきおんな〉でした。子どもの絵本の挿し絵としては、今まで見たことのないなまめかしさと儚さに驚いたことを覚えています。このスイッチョねこも、大の猫好きだった大佛さんとのコラボで、イキイキとした表情の猫たちが描かれています。昭和初期の香りが漂う絵本です。#NetGalley JP2022/07/10
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
44
スイッチョと鳴く虫を飲み込んでしまった猫の話。ストーリーは捻りはないが、挿絵が味わいがあり、昭和な雰囲気なのがピッタリでした。子猫たちの無邪気な様子が微笑ましかったです。2023/04/01