内容説明
自然の神秘と人類の運命を描き出した175を超える芸術作品を厳選。ヒルマ・アフ・クリントやマッジ・ギルのオートマティック・ドローイング、レオノーラ・キャリントンによる錬金術やカバラのシュルレアリスム的解釈、ヴァリ・マイヤーズの幻想の精神世界、魔術を通じて自己を探求する写真家の作品など、霊的信仰や魔術、幻想体験に触発され、インスピレーションを得て生み出された、珠玉の芸術作品の数々を、一挙に収録。
目次
第1章 宇宙(真の形:アートに見る神聖幾何学;星を見上げる:アートに描かれた占星術と十二宮;元素のイメージとインスピレーション ほか)
第2章 神(神性と不死の存在―芸術に見る神の表現;芸術の源泉としてのカバラ;アートに表れた神智学の思想 ほか)
第3章 実践者(霊薬、迫害、力:芸術に見る魔女とその魔力;心霊芸術と心霊主義;ひらめきと神聖なるインスピレーションの象徴:芸術のなかの占い ほか)
著者等紹介
エリザベス,S.[エリザベス,S.] [Elizabeth,S.]
作家。神秘芸術に関するエッセイやインタビュー記事を、オカルト系雑誌や、自身のオカルト・カルチャーをテーマとするブログにて発表。フロリダの湿地帯に暮らしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チューリップ
5
オカルトに傾倒していた作家の作品とかオカルトなテーマで描かれた作品を紹介した本。現代の作家までいるので普段見ないような作家や作品も見られて面白かった。不気味に思えたり神秘的に見えたり同じようなテーマでもそれを 表現する作家によってかなり印象変わってくるんだなと思った。2023/08/23
アルクシ・ガイ
3
有名どころは少ない。編者はよう見つけてきたなあと、妙に感心したり。ウォーターハウスって、名前からしてステキです。2022/06/24
∃.狂茶党
3
オカルティズムの射程は、全世界を(そして全宇宙も)含むものですが、成立と発展などの歴史的経緯もあり、西洋文化の一部である側面が大きいです。 もちろん、オリエントや、インド、北アフリカ、東洋などにも触れますが、まさに触れているのであリ、眺められているのであり、それは西洋に解釈されたものでしかありません。 語り手はヨーロッパです。 語られない領域もたくさんあり、全体的に、保守的、穏健なオカルト画像集です。 2021/05/28
ソニックゆうすけ
2
有名な作品は少ないけど、オカルトに関する作品を収録した一冊。もうちょっとオカルト寄りに振り切れて欲しかったかも。本書はクリムトなイメージ。2024/05/19
m
2
現代の絵が多いので初めてみるものばかり。昔から12星座は決まっていたのだと思うと不思議。ブリューゲルやボスの変な生き物が可愛らしく思えるほど、可愛くない生き物がたくさん出てくる。2022/07/26