内容説明
瀬戸内国際芸術祭2019参加展覧会「宮永愛子:漕法」公式図録。
目次
漕法(宮永愛子)
宮永愛子:漕法
永遠を閉じ込める(小川洋子)
宮永愛子 2011‐2018
碧に漕ぎだす(尾形絵里子)
アイコの第三半球物語(篠原資明)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
83
瀬戸内国際芸術祭2019にて高松市美術館で展示された作品らの写真集。小川洋子の帯のコメントを見て手に取った。「小川洋子の陶酔短篇箱」(単行本)の挿画は彼女の作品。ナフタレンを使用し時を閉じ込めたよう。小川洋子のエッセイ「永遠を閉じ込める」がやっぱり心地いい。カフカの「断食芸人」とトルーマン・カポーティの「夜の闇」の間にテネシー・ウィリアムズの「ガラスの動物園」を仕舞う。その3冊の合図に気づいているのは、私一人だ。ナフタレンは常温で固体から気体へ昇華する。閉じ込められているようでもうつろい続ける作品である。2021/05/27
sofia
31
(再読)2019年の「宮永愛子展」を思い出した。常温で昇華するナフタリンを素材にしたトランクや額などの作品が続き、最後の展示室はサヌカイトの巨大なインスタレーションだった。県図書館では、市美で展覧会が企画されたので「郷土コーナー」に置かれている。2024/08/12