内容説明
フランス人アーティストが、日本全国の十二支にまつわる郷土玩具のつくり手を訪ねた探訪記。各地で記した取材日記を巻末に収録。
目次
子―京都・伏見人形の唐辛子ねずみ
丑―福島・会津張り子の赤べこ
寅―東京・ずぼんぼのとら
卯―石川・金沢からくり玩具のもちつき兎
辰―岡山・竹工芸の辰
巳―栃木・きびがら細工のヘビ
午―大分・きじ車の馬
未―宮城・仙台張り子の羊
申―熊本・木の葉猿
酉―宮城・木工創作玩具の酉
戌―福岡・赤坂土人形の戌
亥―奈良・一刀彫りの亥
著者等紹介
ワイズベッカー,フィリップ[ワイズベッカー,フィリップ] [Weisbecker,Philippe]
1942年生まれ。パリとバルセロナを拠点にするアーティスト。広告や展覧会など、日本での活動も多い
貴田奈津子[キダナツコ]
Bureau Kida SARL.(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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esop
58
「手を加えたり修整したり、君の好みで変えていっても構わない」このような言葉を残せる職人は、きわめてオープンな心を持っていると思う2024/05/13
kane_katu
6
★★★☆☆去年のGWに恵文社一乗寺店で購入して、ずっと取っておいた本。ようやく読んだ。まだまだ、こういう郷土玩具を手作りしている人たちがいるんだね。イラストも写真も全てカラーで、所有する喜びを感じさせてくれる本になっている。2020/08/08
きりさめ
4
コロコロした干支モチーフの民藝の絵が可愛い。お目当ての民藝から脱線してる写真と文章も味がある。日記やスケッチも巻末に載っているおしゃれな本。2025/01/08
さゆう
3
郷土玩具の可愛らしさだけでなく、それが作り出される道具や仕事場なども記載されている。うさぎの人形が可愛くて欲しくなる。あと、無印良品のノート一冊に旅の記録をする感じもなんかいい。真似しようかな?2022/08/07
カエル子
3
京都は嵐山のお宿にありましてスルリと読了。各地に残る郷土玩具を外国人が紹介する趣向はおもしろいですが、現代の日本人には響かなくなってしまった歴史あるアレコレを後世に残すための仕掛けとしては足りなそうな雰囲気でした。とりあえず、買ってきて我が家に飾っても良いなぁと思ったのは、栃木のきびがら細工オンリー。「玩具」という枠組みで考えている限り、伸び代は小さくならざるを得ないんだろうなぁ…と思った。2021/12/20