内容説明
約400点の地図・書籍・版画・油絵を辿りノスタルジーあふれる壮大な旅へ。パリへの熱い思いと、パリ研究の成果が集約された決定版。
目次
1 パリ、変貌の歴史(パリの伝説;地図と復元図で見るパリの歴史)
2 タブロー・ド・パリ(タブロー・ド・パリ;一点ものパリ版画の変遷;トーマス・ショッター=ボーイズ;パリの内側のパノラマ;諷刺画に見る改造前夜)
3 ナポレオン3世とセーヌ県知事オスマンのパリ大改造(いにしえのパリ;ナポレオン3世;大改造期のパリ風景;帝政下のパリの人々;サロンとマネ)
4 1870年、新しいパリ(新しいパリの景観;普仏戦争とパリ・コミューン;新しいパリの生活)
5 世紀末のパリ―ベル・エポック(世紀末のパリ風景;世紀末パリの心象風景;ポスター芸術)
6 20世紀、描かれ続けるパリ
著者等紹介
鹿島茂[カシマシゲル]
フランス文学者、評論家、エッセイスト、明治大学国際日本学部教授。1949年横浜市生まれ。1973年東京大学仏文科卒業。1978年同大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。専門は19世紀フランスの社会・小説。古書コレクターとしても知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ふろんた2.0
3
★★★2017/11/26
figaro
0
2017年,練馬区立美術館で開催された展覧会の図録。古代ローマ,ルテキアと呼ばれた時代から,19世紀末までのパリの変貌を,図版とその解説によって紹介している。19世紀までは,オフボエールの美しい石版画,オスマンによるパリ大改造前の様子は,マルシアルの細密なエッチングが主に取り上げられている。リトグラフによる諷刺画から,19世紀のパリの人々の様子は伝わってくるが,過去と現在のパリの地図がなければ,オスマンの改革によって周縁化される民衆の様子が伝わってこないと思う。2017/09/08
茅野
0
今更ながら。展覧会にも足を運んだ。サイン本。19世紀パリ風俗が一目瞭然、資料として重宝する。2020/05/08