内容説明
表現者は、永遠に求め得られぬ領域を永遠に求め続ける。明治から現代まで画家・詩人64名による創造の探求。
目次
画家の詩(明治から大正;大正・昭和戦前期;戦後から現代)
詩人の絵(明治から大正;昭和戦前期;戦後から現代)
対談 窪島誠一郎×酒井忠康
ピュアな心と作品
絵と詩 長谷川兄弟による越境の試み
シュルレアリスムの詩と絵画
根源世界のほとりで
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
踊る猫
31
もちろん「(ジャンル間の)ボーダレス」「越境」という発想はややもすると「ジャンル」自体に依存しただらしない思想に堕するおそれがある。だが、本書におさめられている画家・詩人たちの作品にはそうしただらしなさはなく、彼らが属するジャンルはバラバラであるにせよ共通項として「言葉にならないものをどう(絵や文字で)表現するか」を真摯に突き詰めたその信念というか、探究心なのだろうと思う。言葉は絵を上回るのか、あるいはその逆か。単純・素朴にして深遠なこの問いを愚直にかつ切実に問う好著として興味深く読む。どう答えを出そうか2025/05/25
袖崎いたる
8
ゴッホの日記を読むと詩人という言葉が芸術家というニュアンスでしばしば出てくる。その意味で画家もまた詩人。この意図と同じ泉に浸かってきた日本の画家、そして詩人を召喚せしめた展覧会があって、本書はその書籍化。詩を書いた人ならわかるだろう、つかんでいるものを表すための言葉選びに悩むあの感覚、あの、言葉以前のものが詩なのだ。画家もまたそれを絵という見えるものにするために心血を注ぐ。企画者は語る、詩の方が絵より上なのだと。2020/02/25
きりさめ
4
展示に行けなかったので図書館で借りた。ほとんど絵の方は抽象画やスケッチやノートの走り書きみたいなものだったのでこのサイズで十分楽しめた。稲垣足穂の絵はユーモアがあって面白かった。2016/07/13
Naaahoookooo
0
画家が作る詩や、詩人が描く絵が乗っていて面白いけど、詩が良く理解できないので難しいところもあった2022/08/14
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