世界の模様帖―テキスタイルにみる伝承デザイン

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  • サイズ 文庫判/ページ数 311p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784861524653
  • NDC分類 753
  • Cコード C2072

内容説明

日本画家であり、西陣織の図案家でもあった江馬進(1910~1973年)は創作、研究のため、世界各地より蒐集された裂地を模写し、木版刷りによる『東西染織文』(1951年、1955年刊)を著しました。本書に収録された320余点の裂地模様は、世界の国々や様ざまな民族の特徴を表し、古くから連綿と受け継がれてきました。モチーフは、植物、花、幾何学、動物、人物など、多様な色づかいで構成されており、刊行から半世紀以上を経た今も、私たちに新鮮な驚きと新たな発見を生み出してくれます。世界の模様の数々をごゆっくりお愉しみ下さい。

目次

染織文様の分類とその特徴(城一夫)(染織文様の誕生;染織文様の起因とその存在意義;染織文様の種類と分類;染織文様の変遷)
ヨーロッパ
中近東/アフリカ
アジア
アメリカ

著者等紹介

江馬進[エマススム]
1910(明治43)年1月生まれ。絵画専門学校を卒業後、父の図案業を助け西陣図案界で活躍する。大戦の頃より、再び絵画に志し、西山翠嶂の青甲社に入る。後に西山英雄に師事し、昭和34年以降は牧人社の一員となる。帝展11回『山の池』、日展5回の『森』、大阪市展『八瀬の秋』など主に風景画を描いた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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がらくたどん

63
日本画家で西陣織の図案家だった江馬進が終戦後に世界各地から集めた裂地を木版刷に起こした『東西染織文』を観たいと思っていたのだがなかなか出会えないので文庫を求めてしばしの我慢。ヨーロッパ・中近東・アフリカ・アジア・アメリカの図案300点以上。小さくてもホントに綺麗で個性的でいつまでも眺めていられる。前後と地域ごとに服飾学の先生の簡単な解説が付く。遠隔地の染織文様を対比する事で技術や美意識・宗教観の伝播や交流が推測できるのも面白い。でも、まずは世界に散らばる色彩とデザインの優劣のない豊かさを見て!と思う。2023/02/06

2
世界各地の300にわたるテキスタイルの模様を木版化・図案化したもの。紀元前から染織で幾何学模様を施し、普遍的な審美性や意味性を付与していく試みが見受けられ、それらはテキスタイルの秩序立った連続性による規則性で不確かな自然界を制圧していった。古代はそうした連続的な文様の並列だったが、中世には機織技術の革新や王政の浸透から複雑な文様で帰属意識を高め、近世には前時代的だと廃れ、現代ではポストモダンな流行の対象となりつつ、また新たな創造やデザインの道標となっている。2015/06/11

由佳

1
染織文様の起因と意義は、以下の5つに大分されるらしい。①空間恐怖説(白い空間に対する恐怖から「空間充填」を行う)、②装飾本能説、③秩序希求説、④帰属集団・権威の象徴説、⑤吉祥祈願説(豊穣、魔除け等。)多様なモチーフや色づかいで構成された世界各地の文様は、どれも眺めていて心が落ち着いた。2020/11/07

ロバーツ

1
布地に描かれている文様の写真集。 地域別に並べていて、最後に文様ごとの説明がある。2019/03/24

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